<フジサンケイレディスクラシック 事前情報◇21日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6447ヤード・パー71>
先週、ツアー史上最長の2時間にわたる6ホールプレーオフを制して、ツアー初優勝を遂げた植竹希望。開幕前の会見では「今週の試合に向けて、切り替えはできています」と、引き締まった表情をみせた。

ブランコでポージングを決める藤田光里さん【写真】
それでも月曜日、火曜日までは、優勝した喜びをかみしめた。大会後に表彰式などを終えてロッカールームに戻り、携帯を見ると380件のお祝いメッセージが届いていた。さらにインスタグラムでは、ダイレクトメッセージで200件を超えるコメントを受け取ったという。そのなかには同じ黄金世代で、米ツアーで戦っている渋野日向子からのメッセージもあったと、うれしそうに話した。
初優勝を遂げたばかりの植竹だが、今週は新たな挑戦に臨む。先週優勝できたことで、シード権獲得の対象となるメルセデス・ランキングは4位に浮上。
気持ちの余裕が生まれたことで「本当はクラブで試してみたいことがたくさんあって」と、セッティングの変更を決意した。
「ウェッジのシャフトをカーボンにして、バウンスを8度から6度にしました」。苦手意識のあるアプローチだが、フェースに球が乗る感覚を養うために、スチールからカーボンシャフト『OT TOUR 90S』にスイッチ。そしてフェースを開いた時に歯が浮いてしまわないようにと、バウンス角を2度小さくした。「今週のコーライグリーンは距離が合わせづらくて、フェースを開いて打つ機会もあるかなと思ったので。あとは春先の芝は硬くてフェースを開くとはじかれていましたが、今週は試してみたいです」。
自称“クラブオタク”は、自身の調子とコースとの相性を緻密に計算しながら、研究を進めていく。
先週に激闘を終えたばかりとあって、疲労も気になるところだが「まずは目の前の一打に対する執着心を落とさないようにしたい」と、力強いまなざしで話す。自ら選んだ新しい相棒を手に、史上4人目となる初優勝からの2週連続Vへ突き進む。(笠井あかり)


【関連ニュース】
■フジサンケイレディス 初日の組み合わせ
■有識者も絶賛 植竹希望の最強“下半身リード”
■タメがエグい! 植竹希望のドライバースイング【動画】
■絵の上手さに驚愕 植竹希望の一日に密着!
■シブコのスタートは? 米女子ツアー組み合わせ