全米プロゴルフ選手権 初日◇19日◇サザン・ヒルズCC(米オクラホマ州)◇7556ヤード・パー70>
星野陸也はバーディを先行させ、3バーディ・1ボギー・1ダブルボギーのイーブンで前半を折り返したが、後半は難コースといわれるサザン・ヒルズCCが大きく立ちはだかった。10番パー4をボギーとすると、その後もさらに2つ落として、最終18番もボギー。
4オーバーでのスタートとなった。
星野陸也のドライバースイング【連続写真】
「ショットも調子がいい感じですが…」と手ごたえを感じて振り抜き続けたが、フェアウェイキープ率は50%、パーオン率も33%と低迷。ダブルボギーを叩いた4番パー4ではティショットは「完璧」だったが、ピンまで120ヤードのセカンドショットはグリーン左手前のバンカーへ一直線だった。「こんなに風が強かったかなと。コースマネジメントが全くダメでしたね」と風に悩まされ、対応しきれずに一日が終わってしまった。
風はヨコのズレだけでなく、タテ距離も狂わせた。
「試合勘なのかは分からないんですが、飛距離が結構飛んでるなって感じでした。風は吹くところもあれば、吹かないところもあるし」。最終18番ではティショットが思ったより飛んだことで「アゲンストは少ない」と判断して放った2打目はピン手前の“入ってはいけないバンカー”へショート。ピン方向に打てず、横に出すしか選択肢がない状況だった。
国内ツアーでは今季5戦を終えてすべてトップ10フィニッシュ。自身はそのショットの好調さを米国でも感じて「アンダーいけそうかな」と思っていたが、風に翻弄された。
「ちょっと悔しいですね。いけそうでいけなかった。結構ストレスが溜まるゴルフになってしまった」と、ショットの好調さがスコアに結び付いていないことに戸惑い、納得しきれていない様子もみせる。
それでもショットへの手ごたえがあるぶん、やるべきことは明確だ。「風の練習をしたほうがいいですね(笑)。一緒に回ったマット・クーチャーがめちゃくちゃうまかった。
大丈夫な場所に置いて安全に攻めたり、チャンスがきたら決めたりしていた。自分もそういうプレーができるように頑張りたい」。ツアー9勝、16年のリオ五輪で銅メダルを獲得しているクーチャーは初日3アンダーで好位置につけている。20年の東京五輪に出場したオリンピアン、星野もしっかりついていき、その差を縮めていきたい。

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