
ドライバー進化の弊害?ウェッジのミスが増えていませんか?
PGAツアーをみると、テーラーメイドの契約選手たちは確かに“10.5°”や人によっては“12°”と表記された『SLDR』ドライバーを使っています。まだまだ“9.5°”の選手も多いですが、トッププレーヤーがハイ・ロフトドライバーを手にするようになったのは事実です。
なぜ、こうした従来とちがったロフトチョイスになるのか。巷ではテーラーメイドが押し進めているヘッド設計“LOW FORWORD CG(低くて浅い重心)”にあると言われています。
フェース面上のバランスポイントは、重心を深くすればするほど高くなります。このため、深重心を目指すなら、低重心も一緒に達成しないと、深くて高い重心のヘッドになってしまいます。この場合、打ち出し角度は高くなりますが、バックスピンは増え、ボールが前に強く飛ばなくなってしまうのです。
そこで出てきたのが、“LOW FORWORD CG”という発想。フェース面上の重心を下げるために、重心の深さをあえてフェース寄りに配置したのです。簡単にいえば、バックスピンの減少を優先し、打ち出し角度を高くすることを捨てたのです。