
セガサミーカップ終了後に拠点の仙台に戻った松山は、「ゴルフというよりは体を休めようと思った」とこの日までほとんどクラブを握らずコンディションの調整と休息に時間を割いた。パターを握ってボールを転がすことはあったものの、「そこまで思い詰めて練習はしていない」と練習は行わずリラックスムード。束の間の第2の故郷での時間を楽しんだ。
しかし、この渡英をきっかけに再び臨戦態勢に入る。「全英オープン」は昨年大会6位に入るも、3日目にスロープレーによるペナルティをとられるなど悔しい思い出も残る。「去年とは違っていい状態ではないけど、あと1週間コースの近くでどれだけ調子を上げられるか。全力で優勝を目指して頑張るだけ」と2度目の大舞台に気合いを込めた。
全英対策としては、セガサミーカップでテストしたキャビティタイプの2番アイアンを投入する。松山自身コースはまだ把握していないが、ロイヤルリバプールは06年大会に優勝したタイガー・ウッズ(米国)がドライバーを1度しか使わなかったというデータもあるだけに風に強い球を打てるアイアンをティショットで使用する可能性も高い。「めちゃくちゃいい物に出会えた」と手ごたえを得た新兵器が上位進出のカギを握りそうだ。