
■コースにハマった時松のスタイル
今年の関西オープンの会場となった小野東洋GCの全長は7,124ヤード。コースが狭く、林でセパレートされた作りが特徴だ。このコースでは「ロングヒッターにアドバンテージな点はない。270ヤードという距離があれば、全員が戦えるコースだと思う」と田島は分析した。
そのうえで、「時松選手は、ボギーを打たずに、チャンスが来たらバーディをとるスタイル。(ティショットの)距離は出ないけど、パーセーブ率の高さに支えられているのが強みです。それを割り切ってプレーしていました。すごくいいゴルフでした」と称賛を送った。
今大会の時松のパーキープ率は「93.06%」で堂々の1位。本人も優勝会見の席で、「自分はガンガン攻めるタイプではなく、パーでしのぐタイプ」と言い切った。それがコースの特徴とマッチし、今回の戴冠をもたらした一つの要因だ。
■日本でもトップクラスの「100ヤードの精度」
田島は、時松のパーセーブ率の高さを支える要因として、「アプローチの精度」と「パッティング技術」を挙げる。