
国内男子ツアー「ミズノオープン」の開催コースが注目を浴びている。会場は昨年3月にグランドオープンしたザ・ロイヤルゴルフクラブ(茨城県)。総ヤーデージの8007ヤード(パー72)はもちろん、1973年のツアー制度施行後最長。これまでが73年の「日本プロ東西対抗」の7777ヤードだから、どれだけ今回の距離が異例か分かる。今世紀に入ってからで見ると、最長は2017年の「フジサンケイクラシック」で歴代3位の7566ヤード。今回のセッティングはまさにモンスター級といえそうだ。
とはいっても、大会4日間の全日、この距離に設定されるわけではない。コースセッティングアドバイザーの細川和彦によると、3日目はこのフルヤーデージ、8000ヤード越えを予定しているというが、その他の日は「7700前後の予定」。とはいえ、長いことには変わりない。ちなみに先週の関西オープンまでの国内5戦のヤーデージとパー数は以下の通りだ。
・東建ホームメイトカップ 7081ヤード(パー72)
・パナソニックオープン 7343ヤード(パー71)
・中日クラウンズ 6557ヤード(パー70)
・日本プロゴルフ選手権 7324ヤード(パー72)
・関西オープン 7124ヤード(パー72)
こうして見ると、7700ヤードでも相当タフになるのは明らかだ。今回のコース自体は比較的フラットで、一見広々としている。ところが、ひとたびラフにつかまると、グリーンを狙うショットはおろか、出すだけの状況も大いにあり得るという。「フェアウェイ幅が狭いわけではありませんが、ラフに入れてはいけないというプレッシャーで、実際よりも狭く見える」と小鯛竜也。この意見には他の選手もおおむね同意見だ。