キャスターの辛坊治郎氏が12月1日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。この日発表された「2021ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10についてコメントした。
1984年からユーキャンが発表している新語・流行語大賞の今年の大賞が今日12月1日に発表された。大賞には、「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。
増山さやかアナウンサー)ニッポン放送の藤原高峰記者が会場で取材にあたっています。
辛坊)藤原さん、改めて、トップ10を紹介していただけますか?
藤原)司会者が発表した順に申し上げますと・・・
<トップ10>■ジェンダー平等
■うっせぇわ
■親ガチャ
■ゴン攻め/ビッタビタ
■人流
■スギムライジング
■Z世代
■ぼったくり男爵
■黙食
■リアル二刀流/ショータイム
藤原)……ですね。
辛坊)それで、この最後の「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞という事になったんですが、私はこれらをバーっと聞いてみてわからないものがあって。なんでわからないのかと思ったら……多分オリンピック関連の言葉なんだろうなと思うのが「ゴン攻め/ビッタビタ」? これなんですか?
増山)あー、そっか……
藤原)これはですね、スケートボードで解説をしていたプロのスケートボーダーの方が発した言葉なんですよね。
増山)解説するときに、「ゴン責めっすね~」みたいなね。
辛坊)「ゴン責め」……わかんないわそれは。
増山)「ビッタビタですね~」みたいに。
辛坊)え、それ日本語か?
増山)注目浴びましたよね。
辛坊)そうですか、それは(日本に帰ってきてから読んだ4か月半分の)新聞に書いてなかったな。じゃあ、この「ぼったくり男爵」って、もしかしてIOCの会長の事ですか。
藤原)そうですね、IOCの会長のことを共同通信社さんの外信部の方がこう報じたことで、広がったという事で。
辛坊)「ぼったくり男爵」って、これ無茶苦茶だな(笑)! そうですか、「スギムライジング」というのもオリンピック関連らしいですね。
藤原)これは東京パラリンピックのボッチャで金メダルを取った杉村選手の得意技なんですね。これを、「スギムライジング」という風に表現したのが広がったという事ですね。
辛坊)そうやって、オリンピックの話題に入ってこられた日には、私のように、その間日本にいなかったらさっぱりわかんないですね。(※編集部注:辛坊氏は、4月9日から8月24日まで、ヨット太平洋航海で日本を離れていた)
増山)そうですね、流行語もなにもね。
辛坊)どうですか、最近の新語・流行語大賞って「そんな言葉流行ったっけ」というのがあるんですが、今年はそういう違和感はないですかね。
藤原)そうですね、今回は6人の選考委員の方がいたんですが、今回トップ10入りした言葉に対してはあまりいい評価のコメントというのは無かったんですよ。例えば政治学者の姜尚中さんなどは、「活きのいい言葉は今年は無かった。コロナの影が尾を引いて、自分たちがすぐにでも口に出したくなる勢いのある新しい言葉を発見するのが難しかった」という風に表現していますし、言語学者の金田一秀穂さんは「今年は選考に苦労した。魅力的な言葉があまりなかった。
辛坊)なるほど。最近少し新語・流行語大賞も政治色強まっていて、例えば2014年なんかは選ばれたのが2つの言葉で「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」という、「ダメよ~ダメダメ、集団的自衛権」と読めるんですけどね。そういう意味では今年はあまり政治的な言葉がないですね。やはりこれは、一部の勢力の批判の対象になっていた安倍・菅政権がなくなって、今の岸田政権に非常に特色がないというところも、もしかすると背後にあるのかなという気がするんですよ。
藤原)そうですね、ノミネートされた30の言葉の中にも政治関係の言葉というのはなかったですからね。
辛坊)これはでも珍しいですね。2017年の「忖度」とかね、こういうのは典型的な言葉ですもんね。2009年の「政権交代」とか、過去をさかのぼるとそういうのもありましたけど。
藤原)「小泉劇場」とかもありましたね。
辛坊)そういう意味では政治的な、岸田政権の影の薄さみたいなものもこういうところで出ている気がしますね。
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