8月10日(木)、夏休みのナイツに代わってお笑いタレント・伊集院光がパーソナリティを務めるラジオ番組「伊集院光 ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・8月10日 13時~15時30分)が放送。ゲストに落語家の立川志らくが出演し、伊集院と志らくの“どちらが先輩・後輩なのか“の真相について語り合った。
立川志らく(左)、伊集院光(右) 奥は箕輪はるか
かつて、六代目・三遊亭円楽門下の落語家として活動していた伊集院。落語家は1日でも入門が早い方が先輩として扱われるが、後輩であるはずの志らくから「伊集院くん」と呼ばれる事に関して、先輩後輩の区別をはっきりさせたいと伊集院が番組序盤に打ち明けた。
一方で、リスナーから寄せられたメールによると、伊集院の方から「志らく兄さん」と呼び始めていた事が分かり、志らくが生放送のスタジオに入ると早速、現在の曖昧な上下関係に対して精査が始まった。
志らく:(伊集院さんと)テレビ局の階段で会った時に、伊集院さんの方が先輩だから「兄さん」と挨拶しようと思ったら、伊集院さんの方から「志らく兄さんどうも!」って言うから思わず「おう!」って返したんです(笑)
伊集院:「まぁいっか! 歳は自分(※志らく)の方が上だから!」みたいなね(笑)
さらに伊集院は、過去ラジオ番組で“立川ボーイズ”(1990年代に立川談春、立川志らく、朝寝坊のらくで結成された落語家ユニット)とゲスト同士で共演した際に、志らくに対して不適切な返しをしてしまい、志らくを怒らせたのでは、と長年悩んでいた事を告白した。
伊集院:自分のラジオにゲストを呼ぶ時に志らくさんの名前が挙がっても、「志らくさん怒っているだろうしな」という意識があって、こういう形での共演は無いですよね。
志らく:一度も無いですよね。そんなの30年以上もそういうふうに(怒っているかもと)思っていたなんて信じられない。
伊集院:恐ろしいもので、自分が「やっちゃった」意識があって、その後に会わないと(悪いイメージが)増幅される……
志らく:なるほど。
伊集院:僕のイメージでは(当時落語家であることを伏せていた僕が)「落語って何すか? 食えるんすか?」ぐらいの事を言って(志らくさんが)「てめぇ!」って言った感じなんですけど、そこまでは実際言って無いんですかね?
志らく:テレビとかのイメージで(私は)「上から目線で、怖くて、生意気で」ってあるけど、私の私生活をご存じの方はわかるけど物凄く腰が低くて……他人に怒鳴る事ってまず無いですね。
伊集院:言われてみれば、頭の中で怒鳴っている姿を想像すると、映像は無いね。だけど、談志(志らくの師匠)一門だからっていう事が影響するのかな。
志らく:そう、談志は「てめぇこの野郎!」ってなるけど、私はそれが怖くて嫌だから絶対に人に怒鳴ることは無いので。
伊集院:うんうん。
志らく:ネチネチはありますよ(笑) 陰に回ってグチグチ言うことはあっても、面と向かってどんなに腹が立っても怒鳴ることは無いですね。
伊集院:あとは落語の“啖呵”のイメージがあるから「てめぇこの野郎!」のイメージがあるのか。
志らく:だから、当時も伊集院さんに対して嫌味は言った可能性はあるかもしれない。
伊集院:なるほど。ただ別にそれも威張ることじゃ無いですけどね(笑) 「私はネチネチは言いますけど!」って、そんな威張る事でも(笑)
今回の共演で、伊集院と志らくの先輩・後輩問題に加え、“志らく師匠を怒らせていたかも”という伊集院の長年抱えていた疑念は解消した。その後は2人にしか話せない、落語の師匠と弟子の特別な関係性からくるエピソード話に花を咲かせた。