受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』、今回は東京都人形町にある「小網神社」にやってきました。
――さて、それでは境内に入って宮司の服部匡記さんにお話を伺いましょう。
服部:服部と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
小林:早速ですが、小網神社の御由緒、創建の歴史などを教えていただけますか?
服部:創建は、室町時代で西暦1466年になります。当時、この辺りは流通の基盤の水辺の町で、神様に纏わるお像や稲穂などが流れついてきていたんです。それを町の人たちがお祀りして拝めていたんですが、疫病を収束させるために神様にお祈りをして、収束したというところから始まってます。
寺内:コロナ禍の時も参拝される方が多かったのですか?
服部:行動制限があったので全国からということではなかったんですけど、首都圏からたくさんの方がお参りに来られましたね。
寺内:どんな神様をお祀りなさってるんですか?
服部:倉稲魂神(うがのみたまのかみ)と言って、伏見稲荷の流れを汲んだ神様をお祀りしています。
小林:どんなご利益があるんですか?
服部:江戸時代になって、人がたくさん流れてきて、経済の中心地になっていったんです。その結果、商売に対する信仰が増え、神社習合の際に弁財天様を祀る小網萬福寿寺と習合したんですね。なので、商売繁盛、金運の向上、学業の御利益と、もともとの疫病封じから強運という考え方がだんだんと根付いていったんです。
寺内:神社とお寺が一緒になったんですね。
服部:明治になると、戦地に赴く前にこの神社で出征奉告をしていたんです。当時は「無事に帰ってきますように」というお願い事ではなくて、「お国のためになりますように」という願い方でした。
寺内:ドラマとかで得た知識でもそういう感じでしたね。
服部:ですので、出征奉告祭で、戦地に赴く前にいろんなお守りだとかをお持ちになって、戦地に向かって帰ってこられても「無事に帰ってきましたよ」ということを公にできないところもあったのです。
小林:当時は誇れることではなかったんですね。
服部:しかし、そのことを町の人たちや参拝された方がお話しているうちに、口コミが広がって「強運の神社」となっていきました。また、昭和20年3月の東京大空襲の際も、この町は被害を受けたんですが、社殿が戦災を免れて戦前のまま残ったことも強運とされる由縁となっています。
小林:その強運と弁財天の財運で、都内最強の強運スポットと言われているんですね。
服部:いろんな占い師さん、タレントさん、学者さんなどがお参りになられて、その方々が少しずつ発信していただいたことで広まっていったと思っています。
寺内:神社の拝殿、本殿もその当時のものなんですか?
服部:関東大震災の時はどうしても耐えられなくて、その後、復興したお社をずっとお守りしています。100年近く前のものですね。
寺内:まだ朝早いですけど、観光客の方が多いですよね。
服部:最近はアジア諸国の方や、欧米の方々も多いですよ。
小林:そういえば、今週末、寺内さんが神社検定を受けるんですよ。
服部:そうなんですか? 実は、私、神社検定をしている財団で1年間だけ事務局をやったんですよ。
寺内:ええ! じゃあ、試験受けてる時に「俺、服部さんとダチなんだけどな」って言わせてもらいます。そしたら試験官が「あいつは!」ってなるよね?
小林:なるの(笑)?
服部:(笑)。検定を合格された方も、よくお参りに来られますよ。
寺内:じゃあ、今日は受験生のためだけじゃなくて、自分のことも祈願しよう!
※取材後、神社検定合格と全国の受験生の合格祈願をするランパンプス。
小林:合格祈願のお守りはあるんですか?
服部:弁財天様にあやかった学業成就や、試験の合格に特化した守りをお分かちしています。
小林:小網神社の見所を教えていただけますか?
服部:銭洗いの井がありますから、そちらでお清めをいただいて、財運の向上を願う方もたくさんいらっしゃいますよ。
小林:それは是非やりたい!
服部:社殿の方では向拝と言う建物と境内との境界線に「強運の昇り龍・降り龍」という彫り物があります。今年は辰年ですから、それを目当てに来られる方が多いですね。
※社殿に彫刻された昇り竜
寺内:天と地をこう「ぐっ」とやってくれてるんだ。
服部:後でご覧になっていただければと思うんですけど、このように対になっていて――
寺内:マイケルジャクソン! スリラーじゃないですか(笑)。
小林:写真2枚使わなきゃ分かんないから! それに龍は穢れを嫌うんだぞ!
寺内:マイケルジャクソンを穢れみたいに言うなよ(笑)。
小林:ゾンビがたくさん出てるからだからね(笑)? あと、言い方が良くないかもしれないですけど小網神社はめちゃくちゃ「路面店」で入りやすいですよね。
服部:確かにそうですよね(笑)。
小林:歩いているときに、時々お見かけするお稲荷さんに比べたら相当豪華だし、家の近くにあったら絶対入っちゃうと思いますね。
服部:どうしても参道、境内が狭いので、もう少しなんとかならないもんかなと思ってます。
小林:入り口細めで、奥広いコンビニを彷彿とさせますよね(笑)。
寺内:ビル街にそんなコンビニあるけども(笑)! でも、これだけ周りにビルがあるってことは町がどんどん発展してったっていうことの証明でもありますね。
服部:この辺は、日本橋があって、市場がありましたから、小麦粉やお醤油、油などの調味料を扱う問屋さんが多くて、今もそういう名残があるんですけど、そこの旦那さん衆が頑張ったんですよ。
寺内:旦那さん衆! 良い言葉ですね。
服部:旦那さん衆が、震災があった後に町を復興して国をどんどん強くしていこうっていう時に建てたお社なので、明治神宮さんや、靖国神社さんと同じ材料を輸入したって記録があるんです。
寺内:旦那さん衆が気合入れて、お金集めたんだ!
小林:最後になるんですけれども、今勉強を頑張っている受験生に向けてメッセージをお願いします。
服部:受験は、一発勝負なので、緊張されたり、ナーバスになられたりすると思います。神様は、お願いすれば、それで安心ということではなくて、日々の努力の姿を見せた上で、最終的に背中を押してくる存在です。
寺内:自分の頑張りを見てもらって報告する対象が神様なんですね。
服部:どの学校に行くかも「ご縁」だと思います。なので、第一志望に受からない時もありますが、第二志望、第三志望に行ったからこそ出会えた友達、出会えた人生というものがあるはずです。その場所でいかに人生を形成していくかが大切だと思います。あえて言いますが「入ったところが自分が行く場所なんだ」と考えていけば、あまり気張って勉強しなくてもいいと思うんです。
寺内:受験受験! となりすぎずにってことですね。
服部:出会いは学校だけではないので、合否にあまり一喜一憂せず、平常心と大らかな気持ちを合わせて、どっしりとした気持ちで望めば、人生は違う開き方をすると思うんです。例えば、神社検定の勉強することは資格を取るためだけのものでなく、いろんな形で人生に活きて、必ず自分の身になって帰ってくるはずです。
小林:いや、ダメだ。寺内さんは絶対に受かれ。
寺内:お前、話聞いてた(笑)? 今そうじゃないって言ったじゃん。
小林:ダメだ。
寺内:落ちた後の人生が大事なんだよ!
小林:俺たちは仕事でやっているんだ。寺内さんがこれ落ちたらこの仕事がなくなる(笑)。根詰めてやれ!
寺内:服部さん、過程ですよね?
服部:まあ、あまり無理せずに(笑)。
寺内:ありがとうございます!
小林:いや、ありがとうございます。お優しいので、受験生に対して甘い蜜に聞こえちゃうかもしれないので少しおふざけを(笑)。
寺内:ちなみに強運の神っていうと、ギャンブラーの方とかも来られるんですか?
服部:たくさん来られますよ。ただね、変わった方もいて、前に宝くじで2等が当たった方がいらっしゃったんですよ。
小林:え? すごっ!
服部:毎日本当に10年間顔見てお参りしてる方が、10年後にとうとう2等当たったと。
寺内:2等でも相当すごいよ。
服部:何千万円の世界ですね。それで「じゃあもうあんたもこれで、ようやくこのスパイラルから抜けられますよ」と、言ったんだけれども……。
寺内:お参りに来てくれる人のことスパイラルって言わないで(笑)。
服部:当選のスパイラルです(笑)。「これでまっとうな人生をやり直せますね」って言ったら「いやいや、そんなことありません。2等が当たったんだから必ず1等当たります」って始まっちゃったの(笑)。
小林:水ぶっかけましょう。そんな人(笑)。
寺内:2等が当たったんだから、もっと来れば1等当たるだろうってなっちゃうんだ!
小林:あとで、銭洗うんでスクラッチやります!
寺内:話聞いてた(笑)?
小林:だって宝くじの2等が当たった人がいるんだよ?
寺内:やる価値はあるか(笑)。
小林:本日はありがとうございました。
服部:こちらこそありがとうございました。
――都内最強の強運神社である小網神社に伺いましたがいかがでしたか?
小林:いや、神社界最高の路面店に出くわしましたね。
寺内:本当に街の一角だったもんね。
小林:大雨の中でも、ひっきりなしに参拝者がいらっしゃったってことは晴れた日だったら、もっとすごいんだろうね。
寺内:働いてる方々の数がオープニングスタッフみたいだった(笑)。警備員さんも2人。すごいよ。
小林:ラーメン二郎のやり方ですよ(笑)!
寺内:でも、中入ってみれば広かったし、服部さんのお話も面白かったよね。
小林:スパイラルね(笑)。 「いいおっちゃん」って言ったら失礼かもしれないけど、喋りやすい優しい宮司さんでしたね。あと、昇り龍やってる時の手を見た?
寺内:マイケルジャクソン?
小林:違うよ、手のひら! ちゃんと「ほくろ」があった!
寺内:それ知ってる! 手のひらにほくろがあると強運の人なんだよね?
小林:右手の薬指の下あたりに「バツン」とありました!
寺内:強運神社の宮司さんはすでに強運の持ち主なんだ!
小林:だからこそ、私はスクラッチをします!
寺内:銭を洗ってたねー。いくら洗ったの?
小林:手持ちの小銭の700円。100円玉1枚は持っていた方がいいって言ったので600円分やりますよ!
※銭洗いの井でお金を洗う小林氏。
寺内:2等が当たったらもうお礼参りして「1等当たるまでやります」って言うの?
小林:当然、スパイラルします。ということで、スパイラルになったかどうかはこちらをご覧ください。
寺内:この後続くんだ(笑)。
――宝くじ売り場に移動――
小林:さて、スクラッチくじを買いました!
寺内:1等500万円、2等10万円!
小林:600円分買って、洗った100円で削ります! しかも、今日は大安です!
寺内:完璧だ! 羽が3つ横並びになったら500万です!
小林:さらに、神社の本を下敷にして、まずは1枚目!
寺内:行けー!
――中略――
小林:最後の1枚いくぞ!
寺内:行け行け行け!
小林:あっ、羽!
寺内:羽ってことはこれ!
小林:横3つ揃ったら500万チャンス! 銭洗い弁天で洗った金で買って、洗った金で削ってんだ! 当たるに決まってる! けーずって、けーずってスクラッチー♪ えっ?
寺内:え? ちょっと待って! 浮き輪揃ってんじゃん! 浮き輪は何等? 賞金は?
小林:……200円(笑)
寺内:(笑)。でも200円当たるのもすごいからね!
小林:200円当たっちゃったからスパイラル決定だ(笑)。
寺内:200円で満足してくださいよ。当たったんだから(笑)。
小林:いや、スパイラルです。
寺内:その100円で削り続けてください(笑)。ちなみに私は、キャッシュレス社会なんで、スマホを洗わしていただきました。
※推奨されておりません。ご自身の判断で行ってください。
小林:それはApple推奨してる?
寺内:今の携帯は防水だから大丈夫! 皆さんも「スマホ洗い弁天」に訪れてみてはいかがでしょうか?
小林:小網神社の「銭洗い弁天」ね(笑)。……もっとスクラッチ買おうかな。
寺内:小網神社さんはスパライルを推奨してないから!
※強運の御朱印を貰う寺内氏。
小網神社は強運を授けてくれるという逸話に溢れた素敵な神社ですので、受験生のみならずお近くに立ち寄られた際は、是非、ご参拝してみてください。
さて、次回の『おうえんしナイト』は東京海洋大学にて取材をしてまいります。ご期待ください!
小網神社
住所:〒103-0016 東京都中央区日本橋小網町16-23
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