ニッポン放送で毎週木曜日の夜8時からお送りしている『NEXT STAGEへの提言』。
この番組は、日本を代表する各界の著名人が毎週登場。
夏木は、1973年に「絹の靴下」で歌手デビュー。80年代から演劇にも活動の場を広げ、93年に企画、構成、演出、出演を自身が手がける舞台シリーズ「印象派」を立ち上げた。また映画「男はつらいよ」シリーズや、NHKの連続ドラマ小説「カーネーション」や、「おかえりモネ」また2001年にはアニメ映画「千と千尋の神隠し」で湯婆々、そして銭婆の声優を務め、話題を呼んだ。
「千と千尋の神隠し」でのレコーディングの最中、原作・脚本・監督の宮崎駿氏と、こんなやりとりがあったという。
夏木:最初、台本を読んだ時に、(湯婆々は)悪役だと思ったものですから。割と俳優って悪役やる時に張り切っちゃうんですよね。私、特にそういうタイプなので。レコーディング当日、Aコース、Bコース、Cコース……いろんな悪役を用意してスタジオに入りました。
2022年に舞台「千と千尋の神隠し」として公演。ロンドンでも公演された。
夏木:ロンドンの方に観て頂くのは、どういう風になるのかなと。海外の人は、字幕を見るという文化がないので、海外では受け付けられなかったらしいんですけど。
俳優、歌手、演出家……さまざまな顔を持つ夏木マリが、次世代の若者に向けて、想いを語った。
夏木:たくさん失敗をすることね。行動しないと夢に近づけないので、行動しますよね。でも必ずしもそれが成功だとは限らないじゃないですか。でも大きい失敗の方がウェルカムで、学ぶことがあると思う。失敗してから、自分で整理整頓して、もしそれが自分に合わなければ、次の行動を起こして、成功を掴むかもしれない。とにかくたくさん動いてたくさん失敗することだと思う。
夏木は1993年から自らによる演出作品、『印象派』シリーズの制作を手掛けている。演出家としての活動を振り返った。
夏木:「印象派」も、成功と言えるか失敗と言えるか、ちょっと微妙なところなんですけども。ビジネスとしては、全然成功してないんですね。だけど、私自身が得るものは、この30年間、印象派やって、すごく大きかった。今私がここにいるっていうことは、印象派のおかげだと思っています。
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