生き物の形を決めたのは「物理」だった!?

生き物の形を決めたのは「物理」だった!?


『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか: 生き物の「動き」と「形」の40億年』(草思社) 著者:マット・ウィルキンソン
多くの動物が左右対称なのはなぜか。人間の直立二足歩行のメリットは何か。こういった生物の動きと形に関する素朴な疑問に、現代科学は答えを出せるのか――。「答えを出せる」という進化研究者、マット・ウィルキンソンが、その根拠として挙げたのは意外にも「物理学」だった。


◆生き物の形を決めたのは「物理」だった!?
◇人間の姿はなぜ今のようになったか?

“神はまた言われた、「われわれのかたちに、 われわれをかたどって人を造り……」。
神は自分の形に人を創造された。
――創世記 1章26-27(改訂標準訳聖書)”

人間の起源、そして人間がこのような姿をしている理由について、聖書に見られる記述はこれだけだ。文字通り受け取れば、神はたんに自分と同じ姿をした生き物を造りたい気分だったということになる。しかしこの説明、説得力はあまりない。そもそもなぜ神が人の形をしているのか、不思議ではないか。創世記冒頭の数ページで、生き物の形質とその生活との関連性について、あいまいながらも言及されている唯一の箇所は、「鳥には羽がある」というくだりである。聖書がここまで沈黙を守るのも驚くにはあたらない。なにしろその2章先では、好奇心はあらゆる罪の元凶として断罪されているのだから。すべてを当たり前に受け入れる。そうすることがどうやら求められ、正しいこととされていたのだ。幸いにもわたしたちはそんなルールを無視するようになった。つまり、ダーウィン以降、基本原則となった進化論の世界観では、こと生命にかんしては、なにごとも当たり前に受け入れるべきではないのである。大半の生物は、環境へ適応していくうちに現在のような姿になった。何世代もかけて、自然選択によって最適な変化を少しずつ積み重ねてきたのである。...続きを読む

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