グローバルな人口動態を見すえつつ、少子高齢化の先頭を走るわが国の将来を考える

グローバルな人口動態を見すえつつ、少子高齢化の先頭を走るわが国の将来を考える


『人口で語る世界史』(文藝春秋) 著者:ポール・モーランド

◆少子高齢化時代を読む手がかり
この数年来、評者は現代日本の最大の問題は「少子化」だと思っていた。年金や労働力はもちろん、安全保障の問題にもかかわるからだ。本書を読んで、私の素朴な印象も的外れではなかったと意を強くしている。

原題を『人間の潮流』という本書は、副題には「いかにして人口が現代世界を形成したか」とある。18世紀には世界の人口は10億人に満たなかったのに、今や70億を超える勢いにある。いったいこの200年間に何がおこったのだろうか、とは誰もが問いたくなる。だが、意外にも、個々の地域や国ごとにはともかく、この問題に地球規模で取り組んだ研究者は少ないという。

農業生産は少しずつしか増えないのに、人口は急速に増加するために、食料生産は追いつかなくなる。名高いマルサスの『人口論』の鉄則と思しき主張だが、彼は工業生産の繁栄地から離れた田舎に住んでいたせいで、自分の理論が破綻していくことに気づかなかったらしい。

飢饉、疫病、戦争などがあり、やがて平穏な時期が訪れる。そのなかで人口が下がったり上がったりする。歴史のなかでありふれた出来事だった。ところが、19世紀の英国(ブリテン)で前例のないことがおこる。イングランドから始まった人口の増大が長期にわたってつづき、それには工業化と都市化がともなっていたのだ。人口増加率は加速し、新大陸への大規模な海外移住があったが、50年間で倍増し、次の50年間でもさらに倍増した。

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