柳浪の最高傑作。明治時代の作家のものを読んでいると、どんどん深みにはまってしまいそうだ

柳浪の最高傑作。明治時代の作家のものを読んでいると、どんどん深みにはまってしまいそうだ


『今戸心中―他二篇』(岩波書店) 著者:広津 柳浪

◆『変目伝』
ヘメデン?! 思わず私は聞き返した。

ニカ月ほど前、ある雑誌の仕事で久世光彦さんにお会いしたときのことだ(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は1996年頃)。久世さんが「広津和郎のおとうさんの広津柳浪の小説で、ヘメデンというのが面白かったですよ」と言った。そのヘメデンという言葉の響きが、まず、おかしくて笑ってしまったのだ。アイアンメイデンっていうバンドがあったよなぁ、CMにオノデンぼうやっていうのもあったよなぁ、志ん生の落語「寝床」のマクラの部分にガッデンという言葉も出てきたよなぁ、あれはヘンだった……と。

久世さんの話によると、それは変な目をした男の話で、それで『変目伝』なのだという。あまりにもズバリというか、そのまんまのタイトルだ。何だかよくわからないが面白そうな感じ――怪奇ロマン的な匂いがする。

今すぐ読みたいという思いに駆られ、翌朝、書店に飛んで行った。岩波文庫で出ているという話だったのだが、全然見つからない。目録にも出ていない。不思議。

古本マニアの友人に問い合わせてみると、岩波文庫は年二回ほど読者のリクエストにこたえて珍しい本を復刊するのだが、そのときだけの出版で、目録に入らないものもあるのだという。広津柳浪作品は二、三年前に『今戸心中』というタイトルで出版されたが(『今戸心中』と『変目伝』と『雨』の三作が収録されている)、その後目録には入っていないし、店頭にも出ていないという(そのときサッと買っておかないとダメなわけね……)。

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「柳浪の最高傑作。明治時代の作家のものを読んでいると、どんどん深みにはまってしまいそうだ」の みんなの反応 3
  • 匿名さん 通報

    軽快に読み進めていったが矢来町で止まった。極悪新潮社、、、米軍の落下物で弟が殺された男性を「頭がおかしくなったらしい」と書いた連中。

    0
  • 匿名さん 通報

    文庫本であれば神田に立派な文庫本専門店があるではないか。、、、まさか廃業はしておるまいな?

    0
  • 匿名さん 通報

    島田 清次郎 は如何。

    0
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2020年1月23日のライフスタイル記事

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