〈無料〉はパリから始まった!1836年の広告革命とは

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『ゲンロン12』(株式会社ゲンロン)著者:東 浩紀,宇野 重規,柳 美里,鹿島 茂ほかAmazon |honto |その他の書店
東京オリンピック聖火リレーの前座として、もの凄い数の宣伝用車両が大音声とともに公道を練り行く映像がSNSで拡散されて話題になっている。東京オリンピックのスポンサーとして名乗りを上げた企業はどこも電通を介してJOCに広告料を前払いしているので、もしJOCがコロナ禍を理由に聖火リレーを中止したりしたら、スポンサーが契約不履行として訴えることは確実だから、電通とJOCは絶対に聖火リレーを中止することはできないのである。

それはさておき、パレードなど群衆が沿道に集まるのを利用して広告を打てば効果は抜群のはずと考えたのは、なにも電通が最初ではない。

いまから一三〇年ほど前のこと。煙草が日清・日露戦争を機に専売化される以前の明治二、三〇年代、薩摩出身の煙草王・岩谷松平率いる「天狗煙草」は、京都の村井兄弟商会がアメリカ原産の煙草葉を用いた「サンライス」を引っ提げて東京進出を図ると、これに対抗するため、村井兄弟商会を「売国煙草」と罵り、「天狗煙草は愛国煙草である」とナショナリズムを煽って、ありとあらゆる場を借りて宣伝合戦を繰り広げたのだが、そのときに岩谷が真っ先に思いついたのが明治天皇の行幸であった。

この時代、築地にあった海軍将校の社交クラブ「水交社」の定期総会には明治天皇が臨席する習わしになっていたので、当日は行幸が始まる数時間前から明治天皇を一目仰ごうとする大群衆が沿道を埋め、行幸馬車がやってくるのをいまや遅しと待っていた。

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