日常の喧騒(けんそう)から離れ、心も体もゆったりと癒される温泉。湯けむりの向こうに広がる四季折々の風景に包まれながら、静かに湯に浸かる時間は、まさに至福のひとときです。
そんな温泉地の中でも、「老後に行くならここ!」と多くの人が憧れる場所とは?

All About ニュース編集部では、2025年11月4日の期間、全国10~70代の男女250人を対象に、温泉地に関するアンケートを実施しました。

その中から、老後に行きたいと思う「兵庫県(有馬・六甲・播磨・但馬エリア)の温泉地」ランキングの結果をご紹介します。

■2位:城崎温泉/57票
兵庫県の北部、日本海側に面した但馬エリアに位置する城崎温泉は、約1300年前から続く歴史ある温泉地です。特に「外湯めぐり」が有名で、街中に点在する7つの外湯(共同浴場)を浴衣姿で巡るのが醍醐味。柳並木と太鼓橋が風情ある温泉街を形成しており、散策するだけでも旅情を感じられます。冬には日本海の新鮮なカニ料理も楽しめ、豊かな自然と美食が堪能できるのも魅力です。

回答者からは「外湯めぐりが楽しめる城崎温泉は、老後のゆったりした旅にぴったりです。浴衣でそぞろ歩きしながら、歴史ある温泉街の風情を味わえるのが魅力。温泉だけでなく、地元の食や文化にも触れられる点が、心豊かな時間につながると感じます」(60代男性/広島県)、「情緒ある町並みと浴衣での外湯めぐりが特徴で、老後にゆったりとした時間を過ごすのに最適です。温泉街全体が落ち着いており、四季の風情も感じられる点に魅力を感じます」(20代男性/静岡県)、「城崎温泉にはそれぞれ趣の異なる7つの外湯があり、湯めぐりが大きな魅力で、 各外湯には異なるご利益があるとされており、美肌効果、神経痛の緩和、リラクゼーション効果など、多様な泉質を楽しめるからです」(60代女性/愛知県)といった声が集まりました。

■1位:有馬温泉/167票
日本書紀にも登場する日本最古の温泉の一つとされる有馬温泉は、神戸市の六甲山北側に位置し、京阪神からのアクセスが良いのが特徴。豊臣秀吉も愛したとされる歴史と伝統があり、「金泉」(含鉄強塩泉)と「銀泉」(二酸化炭素泉・ラジウム泉)という異なる泉質を楽しめるのが魅力です。
趣のある温泉街には老舗旅館や土産物屋が並び、都会の喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごすのに最適。歴史的背景と利便性の高さが、老後の旅先として高い支持を集めました。

回答者からは「日本三古湯なので行ってみたいと思いました」(20代女性/新潟県)、「金泉・銀泉など多彩な泉質と、落ち着いた街並みが魅力的で、アクセスも良く、老後旅行にも最適だと思ったから」(30代女性/愛知県)、「日本史が好きな自分には超が付くほど憧れの温泉です。古くは太閤秀吉から谷崎潤一郎や吉川英治など文豪も多く訪れ、温泉の泉質も折り紙付きで、温泉街の風情もレトロ感いっぱいで非日常を満喫できると思います」(60代女性/北海道)といった声が集まりました。

※回答者からのコメントは原文ママです

この記事の執筆者: 坂上 恵
All About ニュースの編集者。オールアバウトに入社後、SNSトレンドにフォーカスした記事執筆やSEOライティングの経験を経て、のちにAll About ニュースチームのメンバーに加入。現在は旅行・カルチャー・エンタメなどを中心に企画編集を担当。東京都出身。居酒屋巡りとスポーツ観戦が生きがい。
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