金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住66歳女性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:66歳女性
同居家族構成:本人のみ
住居形態:持ち家(マンションなどの共同住宅)
居住地:兵庫県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:150万円
現在の預貯金:1800万円、リスク資産:0円
これまでの年金加入期間:国民年金不明、厚生年金193カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万8000円
老齢厚生年金(厚生年金):2万1000円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

■「パートの収入と年金で何とか生活している」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「パートの収入と年金で何とか生活している。夫とは長く別居しており、援助は全くない。自宅マンションは夫の名義」で不安な状況だと語っています。

ひと月の支出は「約15万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「無駄なものは買わないようにしている」
年金で足りない支出については「パート収入」で賄っているという投稿者。

年金以外に「週4回、スーパーの仕事をして月に約11万円」の収入があるといいます。

年金生活においては「スーパー勤務なので食材の安いときが分かる。無駄なものは買わないようにしている」と浪費を防いでいる様子です。


■「厚生年金保険料をもっと支払っておけばよかった」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことがあるか、との問いには「長く会社で働いて、厚生年金保険料をもっと支払っておけばよかった。人に頼らず自分で老後を考えるべき」と回答。

今の生活での不安については「自分の健康が心配。調子の悪い身体の箇所が増えてきた。いつまで働けるか不安。夫も病気をして頼ってくるようになったが、戻って来ることはないと思う」と複雑な思いを吐露します。

一方で、パートの給料をコツコツ貯めて「少しずつ貯金が増えたら、1人で小旅行に行く」のが楽しみだと、将来の目標があることも教えてくれました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
編集部おすすめ