とはいえ、上記原則には例外がある。「自前サーバー」が「キャッシュサーバー」か「検索エンジン」だと認められれば合法なのだ。分かりやすい例として、Google検索エンジンについて考えてみよう。

Google検索エンジンは、ネット中のウェブページをクロールして「ダウンロード」し、情報をまとめて「検索結果ページ(例)」として配信している。従って違法……とも思えるが、著作権法は、「キャッシュサーバー」や「検索エンジン」なら、このような「ダウンロード」「配信」を行ってもOK、と決めている。だからGoogle検索エンジンは合法だ。
……しかし、仕様2、つまり「ニュースアプリの自前サーバーがネット中のニュース記事を収集してまとめる」という場合に、この「自前サーバー」を、「キャッシュサーバー」とか「検索エンジン」とか呼ぶことは、(IT的な意味での)常識的に「なんか変だ」という感がある。詳細は割愛するが、法律的にも、この主張はなかなか厳しいだろう。
実際の「SmartNews」はどちらの仕様?
さて、では実際の「SmartNews」はどっちなのだろうか。
これを調べるには、「SmartNews」を、PC上で走らせた(いわゆる)ローカルプロクシ経由で動かせば良い。あんスマ読者にも比較的馴染みがありそうなツールとして、ここでは「Proxomitron」を使ってみよう。