2021年4月4日(日)より放送されたオリジナルTVアニメーション『NOMAD メガロボクス2』のオリジナルサウンドトラックの配信を記念し、森山洋(監督)× mabanua(音楽)によるスペシャルインタビューが公開となった。

原作・高森朝雄(梶原一騎)、漫画・ちばてつやによる『あしたのジョー』を原案とし、同作の連載開始50周年記念プロジェクトとして2018年に放送され、国内外で好評を博したTVアニメーション『メガロボクス』。

その続編となるオリジナルTVアニメーション『NOMAD メガロボクス2』が、TOKYO MXにて2021年4月4日より毎週日曜23:00~、BS11にて4月6日より毎週火曜24:30~放送、各配信サイトでも配信され、先日ついにクライマックスの放送を迎えた。

そんな本作のオリジナルサウンドトラックが、6月28日(月)より配信スタート! 配信を記念して、監督の森山洋と、音楽を手掛けるmabanuaによるスペシャルインタビューが実現。作品の完成を迎えての感想や、物語を盛り上げる劇伴の印象について、また、mabanua自身が歌唱を手掛けたEDテーマについて等、音楽に関する制作秘話をお届けする。

<森山洋(監督) × mabanua(音楽)オフィシャルインタビュー>
『メガロボクス2』森山監督×mabanuaスペシャルインタビュー!

▲(左より)mabanua、森山監督。

音楽と映像が合わさったときの昂揚感が強く、感動が最終話まで続きました----(森山洋)
音楽の楽器構成やルールを守りつつも、そのうえで外す部分を作るようにしました----(mabanua)

――始めに、作品の完成を迎えた今のお気持ち、感想についてお聞かせください。

森山洋(以下、森山) まずは無事に作り終えることができて良かったです。
前作からの反省や成長を反映し、すごくポジティブな心境で終えることができました。今は、テレビ放送だけでなく配信もあるので、ここからより色々な人に広がっていけばと思います。

mabanua 前作の『メガロボクス』も素晴らしかったですが、『NOMAD メガロボクス2』は前作を踏まえたうえでさらにレベルアップしていると感じました。脚本の真辺(克彦)さんや小嶋(健作)さんの力もあると思うのですが、より人間の内面について描く部分が増えたので、自分はそこに引き込まれましたね。辛い描写も多いですが、でも続きを観たくなる。

――森山監督は、mabanuaさんの制作した劇伴にどのような印象を抱きましたか?

森山 今作は物語が進むにつれて舞台となる場所やジョーの周りの環境が移り変わっていくので、それに合わせて音楽も前半はラテンの要素が入ったもの、後半は前作の音楽の進化版みたいなイメージでお願いしたのですが、どれも素晴らしいの一言でした。
ダビング作業で音楽と映像が合わさったときの昂揚感が前作よりもさらに強くて、その感動は第1話から最終話まで続きましたね。

――mabanuaさんが今作の制作でこだわったポイント、特に手応えを感じた楽曲について教えてください。

mabanua 今回はラテンや南米のトラディショナルな音楽の要素が求められたので、それらの音楽の楽器構成やルールを守るようにしたのですが、そのうえで外す部分というのも必要で。というのも、映像に対してドンピシャなものを当てると、たしかに綺麗なハマり方をするのですが、それがハマりすぎているとあまり面白くないんですよね。だから、ほんの何パーセントかだけでも歪な部分を作るようにしていて。その意味で、EDテーマの『El Canto del Colibrí』は、自分がスペイン語で歌ったのですが、逆にちゃんと歌えているのか心配になってしまって(笑)。
でも、アニメの放送開始後、スペイン語圏の人たちから「すごく良かった」という反応をいただけたんです。「歌詞を聴いて涙した」と言ってくれた人もいて。それは作品や、歌詞・スペイン語指導を担当してくださった佐々木誠さんの力があってのことですし、達成感を感じましたね。

――EDテーマに関しては、第1話でチーフが劇中歌として歌唱したほか、アレンジ版が劇伴音楽として使用されていますが、この楽曲はそもそもどのような経緯で生まれたのでしょうか。

森山 元々は劇中でチーフが歌う『故郷の歌』としてmabanuaさんに制作をお願いしました。前作にもラップのパートがあったのですが、今作も物語の重要な要素として歌を使いたかったので。
そのあと、mabanuaさんにOP・EDテーマを担当してもらえることになったので、であれば劇伴としても使用しているこの曲をEDテーマにしたほうが作品的にも絶対に効果があると思い、歌のタイトルも正式に『ハチドリの歌』となりmabanuaさんに歌っていただきました。

mabanua チーフ役の声優の田中(美央)さんが劇中で歌うことは先に決まっていたので、僕は最初鼻歌でメロディを作ったのですが、まさか自分が歌うことになるとは思わず(笑)。『ハチドリの歌』は特に第4話の試合シーンで使われているのが良かったですね。僕の好きな映画に、すごく和やかな音楽をバックに人を殺すシーンがあるんですけど(笑)、それに近い効果を感じて。先ほどの「あえて外す」に通じる部分を感じました。

――最後にサントラおよびBlu-ray BOXのリリースを楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。


mabanua 僕は普段、自分の作った曲を聴かないタイプなのですが、今作のファイトシーン用に作った楽曲は、テンションが上がるので自分でも家で聴いているんです。ほかにも色々な楽曲の入ったサントラになっているので、物語の内面的な部分も感じ取りながら聴いてもらえればと思います。

森山 サントラももちろんですが、僕らとしてはなるべく残る作品、何回観返しても楽しめる作品を作っているつもりです。損のない作品に仕上げた自負はありますので、Blu-ray BOXもお手に取っていただけると嬉しいです。

>>>オフィシャルカットやサントラジャケットを見る(写真4点)

(C)高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクス2プロジェクト