1968年1号『週刊少年マガジン』での連載開始から54年もの時が経ったいまも、当時の熱い興奮と深い感動の数々の名シーンが心に残る『あしたのジョー』(原作:高森朝雄 漫画:ちばてつや)。
主人公の矢吹丈(ジョー)と、ジョーのライバルであり運命の男、力石徹。⼰の魂と⽣命を燃焼しながら挑み続けるふたりをはじめとする、個性的な登場人物たちの物語は、一大ブームを巻き起こした。
このたび、その『あしたのジョー』のラベルに相応しいウイスキーを、ウイスキー評論家の山岡秀雄が厳選し、ラベルウイスキーが発売されることとなった。
「矢吹丈」のラベルには、ストラスミル1991。ブレンデッド⽤の原酒として造られるため、シングルモルトでのリリースはそう多くない上に、長熟は珍しい一品。精留器のついた再留釜を持つ蒸留所で、精留器によりスピリッツと銅との接触を増やし、雑味の取れたウイスキーとなる。
総本数218本、容量は700ml、価格は3万9600円(税込)。
「力石徹」のラベルは、1970年蒸留のインバーゴードン。こちらはシングルグレーンウイスキーで、モルトウイスキーと対比されるグレーンウイスキーは、糖化のために使用する大麦麦芽の他に、小麦などの穀類で造られている。ウイスキーのサブキャラとして重要な存在のウイスキーで、サイレントスピリッツとも呼ばれており。