9月17日(日)19時からのBS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉で放送されるのは2010年初放送のTVスペシャル第21作『ルパン三世the Last Job』。
”銭形の死”という衝撃的な展開から開幕する本作は、石川五ェ門=井上真樹夫、峰不二子増山江威子、銭形警部=納谷悟朗が出演した最後の『ルパン三世』という、ファン注目の一作だ。


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ドイツで発見された日本の国宝級文化財 ”地獄如来像” を盗み出したルパン一味。いつものように執念ぶかく追跡してくる銭形警部との丁々発止のやり取りは、東洋テレビの美人レポーター・神楽坂飛鳥によって実況中継されていた。
ところが、突如現れたハイテク装備で武装した謎の忍者軍団によって如来像は横取りされていまい、さらにその攻撃に巻き込まれた銭形が犠牲となってしまう……。

実は神楽坂飛鳥は、銭形の部下であるICPOの潜入捜査官であり、さらにその正体は風魔一族の末裔たる「くノ一」でもあった。
地獄如来像には風魔一族の秘宝「風神」の秘密が隠されており、やはり「風神」を狙うハイテク忍者集団のボス・モルガーナという男から像を守るため、飛鳥はルパンに地獄如来像の盗みを依頼していたのだ。

世界を支配できる力を持つという「風神」を巡って様々な人々の思惑や感情が絡み合いながら、スリリングな謎解きとスケールの大きな争奪戦が展開されていく。


本作は、TV第2シリーズ(1977年~1980年)から石川五ェ門を演じてきた井上真樹夫、同じく第2シリーズから峰不二子を演じてきた増山江威子、そしてファーストTVシリーズ(1971年)から銭形警部を演じ続けた納谷悟朗という3人のレジェンド声優が最後に出演したTVスペシャルであり、またTV第2シリーズから33年にわたってアニメ『ルパン三世』の音響監督を務めてきた加藤敏が関わった最後の作品でもある。
1995年からのルパン三世役・栗田貫一、そして次元大介役・小林清志も含めた「ルパン一味+銭形警部」チームの15年に渡って培ってきたチームワークの「集大成」という部分も含めて、様々なキャスト・スタッフの思いがタイトルの「the Last Job」という言葉に込められているのだ。

そんな本作に参加した、人気・実力を兼ね備えたゲスト声優にもぜひ注目してほしい。本作のメインヒロインである神楽坂飛鳥を演じるのは平野綾、そして敵役・モルガーナを津嘉山正種、ルパン一味に立ちはだかるモルガーナの3人の部下――アンドレ役を玄田哲章、ラブレス役を藤原啓治、摩耶役を朴璐美が演じ、レジェンド陣最後の舞台に見事な華を添えている。

そして何より、「これが最後」という感傷的な雰囲気を微塵も感じさせず、いつもどおりの軽快で華やかでスリリングなエンタテインメントを堪能させてくれるあたりに、『ルパン三世』らしい ”粋” を感じさせてくれる。
シリーズに記されたひとつのピリオドにして不変のエンターテインメントを、気負うことなく楽しんでもらいたい。


原作:モンキー・パンチ (C)TMS