1960年代にタカラ(現タカラトミー)が展開していた空気ビニールアイテムをミニチュア化した「ベビーのりものミニチュアマスコット」が2024年11月中~下旬に全国の玩具店や量販店のカプセルトイ売場に登場する。

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タカラは1953年創業、2006年にトミーと合併しタカラトミーとなった玩具会社。

創業時点では佐藤加工所という名であり、佐藤ビニール工業所、宝ビニール工業所、タカラビニール工業所、タカラと名を変えた。
後に「リカちゃん」「変身サイボーグ」「ミクロマン」「ダイアクロン」「トランスフォーマー」「フラワーロック」「ジェニー」「ビーダマン」「ベイブレード」などで名を馳せるが、社名通り最初期の主力は空気ビニール人形だった。

空気ビニール人形はビーチボールなどと同様の構造で、薄いビニール製の本体に風船のように空気を入れて膨らませる玩具。「空ビ」と略されることもある。
タカラは1960年に空ビ人形「ダッコちゃん」をヒットさせたことが、会社躍進の大きなきっかけとなった。

「ベビーのりものミニチュアマスコット」は、旧タカラが1960年代に展開していた空ビアイテムをミニチュア化したカプセルトイ。実物は幼児がまたがって遊べるサイズの大きなアイテムだった。
今回のミニチュアは中身が詰まったPVC製だが、ビニール表面のツヤ感や端の部分のシワなどもリアルに再現されている。

ラインナップは、ベア赤、ベア青、キリン、しか、ぞうの全5種。各全高約4.5~5センチ。

時は令和、2つ前の年号である昭和は「レトロ」な時代と認識されるようになっている。特にバブル崩壊前の、かわいらしさと若干のチープさ、慎ましやかなデザインと派手な色彩を兼ね備えた玩具や家電は懐古趣味の人々に人気が高く、カプセルトイでも各社からミニチュアが展開されている。

「ベビーのりものミニチュアマスコット」は旧タカラという特定の企業のアイテムを再現したものだが、そのデザインやカラーリングは、現物の知識がない人にも圧倒的な、そしてレンジの広い昭和レトロ感を感じさせるだろう。
机の端や棚の上にミニチュアの昭和レトロ空間を構成している方は、今回の「ベビーのりものミニチュアマスコット」もチェックしていただきたい。

(C) TOMY
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