
「機動戦士ガンダムUC」は福井晴敏さんを原作に、2010年から順次アニメ化され、昨今盛んになっている「イベント上映と同時にパッケージ販売開始、及び一般販売も約1ヶ月後にスタート」という形式を定着させた作品でもある。作品内容もファーストガンダムから続く「宇宙世紀」を舞台にしていることなどもあり、多くのファンから注目を集める作品となった。
当初、全6章で制作がはじめられたものの、予想以上の人気を受け、より精密に物語を描くため全7章へ変更されたことも記憶に新しい。4年に渡る一大プロジェクトの最終エピソードがいよいよ公開されることもあり、新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、名古屋ミッドランドスクエアシネマ各会場の前夜祭のチケットは即日完売となった。
前夜祭はメインスタッフによる舞台挨拶、続けて本編上映というプログラムだ。舞台挨拶の登壇者は、古橋一浩監督、ストーリーの福井晴敏さん、脚本のむとうやすゆきさん、サンライズの小形尚弘プロデューサーの4名。満席の会場を前にしながらも4人は落ち着いた様子で完成までを振り返った。
古橋監督やむとうさんの会話からepisode7は70分作品のシナリオとして書かれたものが、作画段階で90分にまで膨らんだことが明らかになった。原作小説を執筆し「ガンダムUC」を生み出した福井さんは完成フィルムを見て「ガンダムのみならず、往年のサンライズ作品の総決算として楽しんでいただけると思います」と太鼓判を押した。