いまも挑戦を続けるポリゴン・ピクチュアズで取締役副社長も務める守屋秀樹プロデューサーに話を伺った。
世界で最も歴史あるCGアニメーションスタジオ
――ポリゴン・ピクチュアズの成り立ちについて教えてください。
守屋秀樹プロデューサー(以下、守屋)
1983年に設立して、今年でちょうど設立35年です。現存するCGアニメスタジオの中では世界で一番歴史が長いです。長さだけで言えば、ピクサーよりも古いんですよね(笑)。
当初はCGツールを作るなどの活動をしていましたが、90年代には当社で企画した『ロッキー×ホッパー』がキャラクタービジネスで大成功しました。
でも自社企画ばかり優先して投資してきた結果、それは長く続かず、経営的な危機に直面。それで2000年頃から自社企画以外の仕事も始めるようになったんです。
その中でディズニーのTVシリーズ『プーさんといっしょ』を制作したことがきっかけになり、それ以降、ハズブロスタジオの『トランスフォーマー』シリーズ、ルーカスフィルムの『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』、ディズニーからはプーさんに続いて『トロン:ライジング』の発注があり、経営も安定するようになりました。