9月9日は「男色の日」。

陰陽では男は陽に分類され、陽の数字である奇数の極「9」が重なった日であることが由来の一つとなっています。
「菊の節句」と関係しているという説もあるようです。
男性同士の恋愛を描いた作品はBL(boys love)と呼ばれ、多くのファンを持つジャンルです。

アニメでもBLの作品は人気を博しています。そこでアニメ!アニメ!では、「好きなBLアニメといえば?」と題した読者アンケートを実施しました。
公式にBLと明示されているタイトルのみ対象とし、8月26日から9月2日までのアンケート期間中に132人から回答を得ました。
男女比は男性約8パーセント、女性約92パーセントと女性がメイン。年齢層は19歳以下が約40パーセント、20代が約30パーセントと若年層が中心でした。

■『だかいち』がトップ 掛け合いにメロメロとの声!
1位は『抱かれたい男1位に脅されています。』。支持率は約25パーセントでした。
本作は、5年連続で“抱かれたい男1位”だったベテラン俳優の西條高人と、その座を奪った新人俳優の東谷准太を巡り、芸能界を舞台にしたストーリーです。
2018年10月から12月にかけてTVアニメが放送されました。

読者からは「初めて見たBLアニメでテンポがよく、とても面白くてドハマりしました。この作品を知ってから世界が変わりました」や「超ツンデレの受けとメロメロデレデレな攻めの掛け合いがとても面白くキュンキュンしました」、「かわいいトータカに腹黒天使チュン太のラブラブっぷりが最高です!」とメインキャラ2人の関係性が人気です。

2位は『純情ロマンチカ』。支持率は約20パーセントでした。
こちらは主人公・高橋美咲と兄の友人で小説家・宇佐見秋彦との恋愛模様を描いたストーリーで、2008年に第1期と第2期、2012年にOVA、2015年に第3期が放送されました。

「私はこのアニメを知らなければBLにハマることはありませんでした。他のカップリングも大好きですが、ウサギさん(宇佐見さん)が美咲君に恋に堕ちるシーンは何回見ても感動ものです」や「ウサギさんの金持ち&天使ぶりが嫌味っぽくなく、美咲との絡みや周りの人たちも面白い」といったコメントが寄せられています。

3位は「世界一初恋」シリーズ。2位との差はわずか1票でした。
『世界一初恋』は『純情ロマンチカ』と同じく、中村春菊さんのBLコミックが原作。2011年にアニメ化され、2014年には劇場版『世界一初恋 ~横澤隆史の場合~』が公開されました。

少女マンガの編集者になった小野寺律と横暴な編集長・高野政宗を中心とした、出版業界のラブストーリーを描いています。「初めて見たBLアニメ。“テレビでやっていいんだ!”と思った記憶があります」や「高野さんの思いが痛々しいくて切ないのと、りっちゃんの焦れったいぐらいに素直になれないもどかしさがいい」との声が届いています。

新作アニメ『世界一初恋~プロポーズ編~』の制作が決定したばかりの人気シリーズが上位に輝きました。

■そのほかのコメントを紹介!!
『ギヴン』には「キャラクターの繊細な描写や物語に惹かれました。心情の表現もOPやEDで使われている曲も素晴らしい」や「登場人物それぞれの描き方、音楽への向き合う真剣さなど、ストーリーが深い青春群像劇です」。

『ひとりじめマイヒーロー』には「リアリティーを感じられる!」や「スタッフの皆さんが作品を大切に想ってくださってるのが伝わってきて、とても丁寧にアニメを作ってもらえたという印象です」。

『同級生』には「直接的な表現がなくても愛し合ってることが伝わってくる心温まる作品。高校生らしい甘酸っぱい雰囲気が好き」。

『過呼吸』には「映像が美しく間が最高……。サイレントな雰囲気が感情過多にならず落ち着いて観られる」と韓国発のBLアニメにも投票がありました。

ランキングには、シリアスな作品からコミカルな作品までさまざまなタイトルが揃いました。

今冬には、フジテレビジョンによるBL(ボーイズラブ)に特化した新アニメレーベル「BLUE LYNX」(ブルーリンクス)の第1作目としてヨネダコウの『囀る鳥は羽ばたかない』が劇場アニメ化されることが決まっています。今後も様々なジャンルのBLアニメが生み出されることに期待ですね。

■ランキングトップ10
[好きなBLアニメといえば?]
1位 『抱かれたい男1位に脅されています。』
2位 『純情ロマンチカ』
3位 『世界一初恋』
4位 『ギウン』
5位 『ひとりじめマイヒーロー』
6位 『SUPER LOVERS
7位 『ヤリチン☆ビッチ部』
8位 『学園ハンサム』
8位 『同級生』
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