『はたらく細胞』の原作は、細胞を擬人化して描く斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ、清水茜が講談社「月刊少年シリウス」に連載したマンガだ。2017年にはフランスの新聞「ル・モンド」が選ぶ「この夏推薦する図書リスト」に選出されるなど、国内だけでなく世界中から注目を集める。2018年のアニメ化でさらにブームは過熱。以後、現在まで数々のスピンオフ作品も発表され続け、シリーズ累計発行部数は1,000万部を超える。
このたびその実写映画が、清水の『はたらく細胞』と清水が監修を務め原田重光と初嘉屋一生が手掛けたスピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』の2作品を原作に、シリーズ史上初となる“人間の世界”を描くことが判明した。
新たに発表された登場人物は、“不摂生にもほどがある父”の漆崎茂、“健康優良な女子高生の娘”の漆崎日胡という、体内環境が明らかに差がある親子だ。異なる体内世界で、それぞれの細胞たちがはたらく様子が描かれ、さらにその親子を中心とする人間世界のドラマも見どころとなる。
またそんな人間役を演じる第2弾キャストとして、漆崎茂役で阿部サダヲ、漆崎日胡役で芦田愛菜の出演も発表となった。阿部と芦田は、社会現象となった大ヒットドラマ『マルモのおきて』のスペシャル版『マルモのおきて スペシャル2014』以来、実に10年ぶりに父と娘として共演を果たす。
妻を早くに亡くし娘・日胡と2人暮らしの茂は、不規則な生活を送っておりジャンクフード・酒・たばこを大好物としている。そんな茂の体内では、ブラックな労働環境に疲弊しきった細胞たちが文句を言いながらも奮闘している。
一方の日胡は、高校に通いながら献身的に家事も行い、不摂生な茂の健康を心配している女子高生だ。日胡の体内では永野芽郁(赤血球)と佐藤健(白血球・好中球)のW主演コンビほか様々な細胞たちが、その健康を守るため日夜はたらいている。親子ながらあまりにも環境の違う2人の体内世界の対比がコミカルに、時にドラマティックに描写されていく。
このたび公開されたキャラクタービジュアルは、満面の笑みの茂と明るく健康的な日胡の笑顔が描かれたもの。それぞれの背景には劇中のキーアイテムとして、茂が大好きなビールと日胡が大好きな水族館の魚が浮かんでいる。
そして最新の予告編映像は、親子のいつもの朝の食卓から、日胡の体内の世界へとカメラが移動して始まる。赤血球、白血球(好中球)コンビが印象的なセリフと共に登場し、最後のオチは大きいほうが漏れそうな茂がトイレに駆け込むも、まさかの満室……というもの。
茂の体内(肛門)に未曽有の危機が訪れる!?……という場面で幕を閉じる。阿部が「一番の見せ場だと思って力を入れました」と語るこの場面は、『翔んで埼玉』や『テルマエ・ロマエ』でも知られる武内英樹監督ならではの大爆笑シーンといえそうだ。
実写映画『はたらく細胞』は、2024年12月13日に公開される。本作には永野芽郁、佐藤健、阿部サダヲ、芦田愛菜のほか、残り13名の未発表キャストが出演しているとのことで、今後のさらなる続報も見逃せない。
<以下、コメント全文掲載>
阿部サダヲ(役名:漆崎茂)
体の中の細胞たちの働きが分かりやすく描かれるので、出演して非常に勉強になりました。
原作漫画は大人だけでなくお子さんにも人気があると聞いていますし、映画もご家族で楽しく観ていただける作品になると思います。
娘役の芦田愛菜さんとは久しぶりの共演で、以前は「愛菜ちゃん」って呼んでいたのですが、いまや「芦田さん」ですね(笑)以前とは全然違っていて、とても大人になった感じがしました。昔から演技もお喋りもお上手でしたが、今回共演して、改めて感心しました。
どんどんスキルが上がっている俳優なんだなと、実感しました。
実は、細胞役を演じられた俳優の皆さんとは撮影でお会いすることができなかったので、どういう世界観になっているのか、完成した作品を観るのがとても楽しみです。
芦田愛菜(役名:漆崎日胡)
原作は、高校で免疫の勉強をしていた時に先生から勧められて読んだことがあり、以前から知っていました。
面白くてタメになるし、すごく好きな作品だったので、参加させていただけると聞いてとても嬉しかったです。
細胞たちの特徴や擬人化のされ方などが知れば知るほど、あっ!そうだよな、なるほどな、と思うところがすごく多かったです。
阿部さんと久しぶりに共演することができて、とても嬉しかったです。
掛け合いのシーンでは、本当の親子のような安心感の中でお芝居をさせていただけて、すごく楽しかったです。
武内英樹監督
原作では体内のお話だけですが、映画では体の持ち主である、漆崎親子のドラマも描くことになり、不健康な父親をコミカルに演じていただける方、ということですぐに思い浮かんだのが阿部さんでした。
不健康な父を気遣うしっかり者の高校生の娘役は、かねてからこんな娘がいたらいいなと思っていた芦田さんにオファーしました。
また、10年ぶりに芦田さんと阿部さんが共演して、成熟した親子像を見られたら夢のようだ、とお二人とご一緒するのを楽しみにしていました。
お二人のお芝居を演出していると、昔の関係性と今の関係性がオーバーラップして、本当の親子みたいで胸が熱くなりました。
芦田さんは、等身大の女子高生らしさも、父親思いのしっかり者の日胡もリアリティをもって演じてくださり、阿部さんは、そんな娘の笑顔のために全力を尽す茂を、チャーミングに演じてくださいました。
細胞たちの活躍だけでなく、漆崎親子のドラマにもご期待ください。
『はたらく細胞』
■公開日:12 月 13 日(金)
■出演者:永野芽郁 佐藤健
芦田愛菜 / 阿部サダヲ
■原作:清水茜『はたらく細胞』(講談社「月刊少年シリウス」所載)
原田重光・初嘉屋一生・清水茜『はたらく細胞BLACK』(講談社「モーニング」所載)
■監督:武内英樹
■脚本:徳永友一
■音楽:Face 2 fAKE
■製作:映画「はたらく細胞」製作委員会
■制作プロダクション:ツインズジャパン
■配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)清水茜/講談社(C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社(C)2024 映画「はたらく細胞」製作委員会