Netflixシリーズ『T・Pぼん』シーズン2の世界独占配信が、7月17日よりスタートした。シーズン2では、正隊員に昇格した凡(演:若山晃久)が新たな見習い隊員の安川ユミ子(演:黒沢ともよ)とコンビを組み、ブヨヨン(演:宮野真守)も一緒に謎に満ちた任務に挑む。
原作を愛してやまない、映画監督の山崎貴、マンガ家のヤマザキマリ、劇作家・演出家・構成作家の上田誠らもコメントを寄せる。

『T・Pぼん』は、『ドラえもん』や『パーマン』、『キテレツ大百科』など世代を超えて愛される作品を創造し、あらゆるエンターテインメントに影響を与え続けている藤子・F・不二雄が生んだSFアドベンチャーだ。

このたびのNetflixシリーズは藤子・Fの生誕90年を記念する作品として、『僕のヒーローアカデミア』などを手掛け世界中にファンを持つ制作会社ボンズが現代に蘇らせた、藤子・F作品として約30年ぶりの新作シリーズアニメとなる。

シーズン2は場面写真からも垣間見える通り、凡とユミ子、ブヨヨンの知的好奇心を満たす壮大な時間の旅が待ち受ける。彼らは「マヤ文明のピラミッドの遺跡から転落死するマンガ家の救出」、「“トロイの木馬”でおなじみトロイ戦争での少女の救出」、「壇ノ浦の戦いでの平信盛の息子の救出」、「旧石器時代のクロマニョン人の少年の救出」といった、世界中のあらゆる場所・時代を超えた様々なミッションに挑んでいく。

楽しみながら”ためになる世界の歴史”を学べる知的な要素も盛り込まれており、見ているだけで冒険心と好奇心が刺激されることは間違いない。それに加えて、命と向き合うヒューマンドラマ要素や、クスっと笑えるギャグ要素も詰め込まれているのも見どころだ。はたして、正隊員としてリーム(演:種崎敦美)から独り立ちした凡と好奇心が強く活発なユミ子、そして不思議でキュートなブヨヨンの壮大な大冒険の果てには、何が待っているのだろうか。

1978年に誕生した原作の『T・Pぼん』は、今でも熱狂的な読者を持ち、各界のファンも数多い。『ゴジラ-1.0』がアメリカのアカデミー賞でアジア映画として初の視覚効果賞を受賞し、アカデミー新会員の候補にもなっているという映画監督の山崎貴は「『T・Pぼん』は死んでしまうはずだった人たちの人生をやり直させるお話ですよね。名もなきふつうの人を助けるために優秀なチームを組んで、高性能なマシンや装備を用意して。歴史に関わらない人たちを助けるということは、歴史的には助けなくても困らないということ。
わずかな人しか助けられないけど、すごくやさしいですよね」と“ぼん愛”を熱弁する。学べる要素だけでなく、歴史の中で生きる人々の命と向き合うヒューマンドラマの深みも魅力のひとつだ。

また、実写映画化・アニメ化されるなど一世を風靡した『テルマエ・ロマエ』でおなじみのマンガ家であるヤマザキマリは「先生は無類の歴史好き、とくに古代文明好きというのが強く伝わってくるのはもちろんですが、それだけではありません。人類が歴史の中で起こしてきたさまざまな現象をつぶさに観察し、人間を礼賛するだけでなく、愚かさまでをわかったうえで、ユーモアを込めて描かれていますよね。それと歴史書には書かれない、いにしえの人々の中にある愛情や寛容さが必ず添えられている。そこがこの作品のすごさだと思います」と、歴史的な知識に裏打ちされた物語構成、そしてその中で浮き彫りになるドラマチックな人間描写の巧みさに敬意を表す。

『サマータイムマシン・ブルース』など時間もののSFを得意とし、劇団ヨーロッパ企画を主宰する劇作家・演出家・構成作家の上田誠は「『T・Pぼん』は言わずもがな、歴史の絶対性を尊重しながら、そこをくぐり抜けるように個人の運命改変の余地を描いた、ハードでハートフルな傑作時間SFです。どの話も、史実のディテールからプロット、アイデアまで、本当にすごい」と熱を込め、圧倒的なストーリーテリングの見事さに言及している。

7月17日に発売となった公式ファンブック『Fライフ増刊 T・P本 ~アニメ「T・Pぼん」と藤子・F・不二雄の世界』では、彼らの更なる熱弁に加えあらゆる識者が『T・Pぼん』を大解剖しているのでぜひチェックしてみよう。Netflixシリーズ『T・Pぼん』は、シーズン1、シーズン2ともにNetflixにて世界独占配信中だ。

Netflixシリーズ『T・Pぼん』
シーズン1:独占配信中
シーズン2:7月17日(水)より世界独占配信

【キャスト】
並平凡(なみひら ぼん):若山晃久/リーム・ストリーム:種崎敦美(崎は「たつさき」)/ブヨヨン:宮野真守/安川ユミ子:黒沢ともよ
白石鉄男:日笠陽子/柳沢:伊藤節生/白木陽子:白砂沙帆/ゲイラ:加瀬康之

【スタッフ】
原作:藤子・F・不二雄
監督:安藤真裕 シリーズ構成:柿原優子 メインライター:佐藤大 キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅弘 メカニカルデザイン:玉盛順一朗
美術デザイン:綱頭瑛子 美術監督:大西達朗 色彩設計:中山しほ子 撮影監督:張盈頴(「頴」の左下は示すではなく禾)3DCG監督:三宅拓馬 編集:高橋歩(高は「はしごだか」)
音響監督:若林和弘 音響効果:倉橋静男、西佐知子(サウンドボックス) 音楽:大島ミチル
企画協力:藤子プロ アニメーション制作:ボンズ 製作:Netflix
(c)Fujiko-Pro (c)2024 Netflix
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