このシーンは、「巨像(ギガント)」という自身を巨大化させる技を使うダンクマール・シュナイダー(ドイツ代表)の大きさを見た遠山金太郎が発したセリフ。
「自身を巨大化させる技?」と疑問に思う方も多くいるだろうが、それは「テニプリだから」としか説明しようがない。
ただ、この奇想天外なシーンはこの第4話だけではないのも「テニプリだから」。2024年10月から放送スタートし、まだ4話までしか放送されていない中でもツッコミどころが満載な愛すべき『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP SEMIFINAL』のシーンをまとめてみた。
※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
■第1話「人間業じゃねぇぜ!」めっちゃ跳ぶアメリカ代表
アメリカvsスイスの試合を見ていた忍足謙也が「なんや!? あの高さ!」、桃城武が「人間技じゃねえぜ!」と驚くほど高く跳んだ選手、ドゥドゥ・オバンドゥー。生まれ持った強靭なバネを活かした超人的な跳躍力で「鳥人」と異名を持つ。
「あの人の跳躍力には誰も勝てないっすよ」とリョーマが一目置くほどの高さで、アニメの画面を見る限りでは、高低差をつけてコートを見やすくしている客席よりも高く跳んでいる。
ちなみに、ドゥドゥ・オバンドゥー役の声優は津田健次郎さん。もともと演じている役・乾貞治もその試合を見ており、ドゥドゥも喋るし、乾も話すし……一石二鳥のような、耳が大忙しなような。
さらに、同じくアメリカ代表、アラン・ホプキンスに至っては、リョーマいわく「相手選手の古傷や癖・弱点を無意識のうちに酷使させ自由を奪いじわじわメスを入れていくヤバめなテニスっす」。
その頃、手塚国光の自主トレの相手をしていた跡部景吾。そんな跡部を切原赤也が尾行しており、手塚が跡部にディスクを渡した様子を見て「ヤベェ……まさか跡部さん達スパイ!? 手塚さんから何かドイツ代表の重要機密ファイルみたいなのを受け取ったんじゃ……」「そうか手塚さんはドイツに行ったフリして二重スパイ潜入捜査!? 日本の勝利のために命懸けで……ってかバレたらマジでヤベぇじゃねえか!」と勘違いする。そんなわけないやろ! いや、テニプリの世界ではありえることなのか……?
アメリカvsスイスの試合に戻り、スイス代表のアレキサンダー・アマデウスが「ダークサイド」を発動。かっこいい名前だけど何してるのか全然わからない。
乾の説明によると「相手の最大弱点を暴き容赦なく無慈悲に攻めるその精神力の強さ」とのこと。しかし、対するアメリカ代表のラルフ・ラインハートは「自分の弱点を修正し克服する能力。一度ミスしたら次は得意になってるっす」(リョーマ談)って……アマデウスが一番戦ったらダメな相手やんけ!
結果、やはり勝ったのはラルフ。強すぎる……。
■第2話:エンディング、なぜそこ!?
第2話からは、とうとう日本vsドイツ戦がスタート! 鬼十次郎と対するのは、ドイツナンバー2の実力で、テニスアカデミーの最高傑作と呼ばれるQ・Pだ。なんかすごい技術で打ち合いをしていたけど、跳んだり人の五感を奪ったり巨大化したりしないので割愛。
一番のツッコミどころは、エンディング。
■第3話:急な「愛しさと切なさと心強さと」…!?
鬼とQ・Pの対決の続きが展開。普通の打ち合いが続くかと思いきや、Q・Pが急に指先に青い鳥を止めてほほ笑むシーンが。(?)
そして、Q・Pの戦いを見てユルゲン・バリーサヴィチ・ボルクが急に「なるほど」と納得し、「Q・Pはこれまでも強い相手と戦うことで成長してきた。シュトルツシュトラールを有する猛者も愛しさの輝き、切なさの輝きとは対戦済み。だが心強さの輝きを有する相手はこの欧州には存在しなかった」と謎の篠原涼子さんの名曲「恋しさと せつなさと 心強さと」を彷彿とさせるポエムみたいなことを言い出す。
それをきっかけに(?)、鬼が優勢かと思われた試合が急展開。「僕はテニスの神になる」と黄金に光り出したQ・Pの放った一撃で、鬼の手首の骨が折れてしまうのだ。
しかし、鬼は棄権しない。「かつて両手首を破壊されても挑み続けた男を知っている」(=桃城)から……。そんな鬼に平等院が「死んで来るか? 鬼よ」と問うと、鬼はフッと笑ってコートへ、いや“地獄”へと足を進めるのだった。
ここで思い出した。テニスって命がけのスポーツでしたね、そういえば。
そして、話題の第4話へと続いたわけです。
第4話では、謎多きスペイン代表主将のアントニオ・ダ・メダノレを三木眞一郎さんが演じることが発表。「長い歴史のある本作に、まさか参加させていただけるとは思っておらず、事務所から連絡をもらった時は、とても驚いたのと共に、とても嬉しかったです。ですが、その嬉しさはしまいこみ、スペイン代表としての矜持を持ちながら、マイク前に立たせていただきます。よろしくお願いいたします」と意気込みを寄せています。
毎回一人でこのアニメを見るのがしんどすぎる! 誰か一緒に見て、一緒にツッコミたい! 絶対に楽しい!
来週放送の第5話では、とうとうドイツ代表の手塚vs日本代表・幸村精市の試合が展開。ずっと『テニプリ』を追いかけてきた筆者としては、「この戦いが見たかった!」と楽しみでならない。
公開されたあらすじでは、 D2(ダブルスツー)はいよいよクライマックスに突入。イリュージョンを捨て、「仁王雅治」のオリジナルとして挑む仁王 。 これまでのデータが唯一ゼロである仁王のプレイに翻弄されつつも、徐々に押し開けるシュナイダー&ベルティ。 その激戦の結末は―― そして第3試合・ S2(シングルスツー)。ドイツ代表は手塚国光。
もちろん原作を読んで展開を知ってはいるが……ツッコミと涙が止まらなくなりそうだ。
新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP SEMIFINAL
放送局 /放送日時:2024 年 10 月 2 日 (水 )から毎週水曜 放 送 中
テレ東:深夜 24:00~/テレビ大阪:深夜 25:35~/テレビ愛知:深夜 25:30~
<配信情報>
■毎週水曜 深 夜 24:30~
d アニメストア、U-NEXT、Lemino、アニメタイムズ
■毎週金曜 深 夜 24:00~順次配信
アニメ放題 、Hulu、DMM TV、FOD 、Prime Video、TELASA、J:COM STREAM、milplus、ABEMA、ニコニコチャンネル/ニコニコ生放送 、TVer、ネットもテレ東 、RakutenTV、APPY!動 画 、YouTube(レンタル)、バンダイチャンネル
<スタッフ& キャスト>
原 作 許 斐 剛 (集英社 「 ジャンプ SQ.」連載 )
STAFF
監 督 徳 本 善 信 / キャラクターデザイン・ 総 作 画 監 督 石井明治 / シリーズ構 成 広田光毅 /
色 彩 設 計 津守裕 子 / 美術監督 木村仁哉 / 背 景 アトリエローク 07 /
美 術 設 定 イノセユキエ 青木智由紀 / 撮影監督 中 村雄太 / 編 集 平 木 大 輔 /
音響監督 松岡裕紀 / 音 楽 玉木千尋 / 音 響 制 作 神 南 スタジオ
オープニングテーマ 「 Wake up」 Kidella
エンディングテーマ 「 GLANZ」 emBLEm=ADLER
アニメーション制作 M.S.C / 制 作 NAS / 製 作 新テニスの王子様プロジェクト
CAST
越 前 リョーマ 皆川純 子 / 手塚国 光 置鮎龍太郎
平等院鳳凰 安元洋貴 / ユルゲン・バリーサヴィチ・ボルク 利根健太朗
(C)許 斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェク ト