スペシャル対談「プロが語る南極ツアーの魅力とは?」

スペシャル対談「プロが語る南極ツアーの魅力とは?」
一生に一度は訪問したい南極 ©iStock

2016年8月、「地球の歩き方」初めての南極旅行本として『GEM STONE 南極大陸 完全旅行ガイド』を発行し、併せて「プロが語る南極ツアーの魅力とは?」と題し、ウェブ記事でスペシャル対談を掲載しました。あれから3年以上の月日が経ち、当時の記事をベースに取材・撮影を担当された武居さん、監修・協力の田島さんに内容をアップデートしていただき、改訂版として再掲載することにしました。武居さんと田島さんとの対談を通じて、知られざる最後の目的地、南極大陸の魅力を紹介します。

Part1~南極との出会い~

スペシャル対談「プロが語る南極ツアーの魅力とは?」
(左)ライター兼カメラマンの武居さん (右)極地専門の旅行会社を経営される田島さん
スペシャル対談「プロが語る南極ツアーの魅力とは?」
『GEM STONE 南極大陸 完全旅行ガイド』P52-53

(茂藤=以下、茂)
武居さんはこれまでに世界各地を旅されて、今回、初めて南極大陸に行かれた訳ですが、南極の第一印象はどうでしたか?

(武居=以下、武)
これまではアルゼンチンのウシュアイア(=南極クルーズの拠点となる町)までは来たことはあったんですが、そこから1000km先にこんなにも素晴らしい世界が広がっているのかって、人生観が変わりましたね。私が生きてきた世界とはすべてが違っていたというか。

(茂)
田島さんは2000年に始めて南極大陸に行かれたそうですが、きっかけは?

(田島=以下、田)
私の場合、10日程前に乗る船が決まったと連絡があって、ウシュアイアまで行くことになったのですが、その当時、ゴム長靴も自分で持っていかなければならなかったので、膝ぐらいまであって、マイナス20度まで耐えられるゴム長靴を東京で調達するのには苦労しましたね。防寒服や手袋とかも。私の乗った船は南米と南極の間にあるドレーク峡(南米大陸南端と南極大陸の間の海峡)を渡る際、すごく揺れたんです。かなりの覚悟はしていきましたが、船酔いも多少あって、私はこれから南極ツアーの仕事をしていけるんだろうかと、真剣に考えました。自分のことだけで精一杯でしたから、他のお客様のことまで面倒見切れないと思ったんです。

(茂)
海が荒れたのはたまたまだったんでしょうか?

(田)
それが普通なんですね。今思えば、充分に耐えられる揺れだったんですが、初めての経験だったこともあって、不安だったんだと思います。ドレーク海峡を過ぎて、南極半島に近づくと、波が穏やかになってほとんど揺れないんですよ。それで毎日のように南極半島に上陸したものですから、船酔いなど、これまでの嫌なことがすっかり忘れてしまいましたね。あまりの素晴らしさに感動して。

(茂)
南極半島の景色はどうでした?

(田)
今までに見たこともない自然の原風景。汚染されていない、地球上でもっともクリーンな場所であることを、私は体で感じましたね。10数名でゾディアックボートに乗るんですが、上陸する際に使ったり、氷山の周辺をゆっくり周ったりするんです。そこで360度見渡しても、自分達だけしかいないんですよ。空気も澄んでますし、匂いもない。本当にまっさらなピュアなところ。

(茂)
武居さんは初めて南極半島に上陸されて、空気の味は違いました?

(武)
田島さんのおっしゃっていることも分かりますが、最初の寄港地、サウス・シェットランド諸島(ドレーク海峡の果て。これを超えると南極大陸になる)に着くと、まずはペンギンの匂いがしましたね。オキアミの糞の匂いがすごかったんですよ。でも、ペンギンの存在感が伝わってきて相当インパクトはありましたね。

(田)
でもそれも1日くらいで馴れちゃうんですね。ですので、2日目の上陸の際は、全く気にならなくなります。最初だけなんですよ。匂いが気になるのは。

(茂)
武居さんが乗船された時、ドレーク海峡は荒れてましたか?

(武)
その時のお天気にもよるんですが、私の時は揺れなかったですね。でも、帰りはかなり揺れたんで、クルーに訊くと最高の揺れを10とすると4ぐらいだと言っていました。これ以上揺れることがあるのかと、正直、驚きましたね。

(茂)
ドレーク海峡を渡るのにどのくらいかかるんでしょうか?

(田)
1日半くらい。夕方に乗船して、だいたい23時半くらいから揺れ出すんですよ。万一、翌朝も揺れていたら、無理して朝食を摂る必要はないです。

(武)
最初、「いつ氷山が見えるか?」というクイズが船内で出されるんですが、何日の何時頃見えるのか回答用紙に記入し、皆で当て合うんですよ。そんなことしていたものですから、本当に氷山が見えた時は感動しましたね。

(茂)
氷山は動いているんですね。

(武)
そうなんです。氷山は動いているというか、流れているというか?それがドレーク海峡を渡った後くらいに流れてくるんですよ。

(茂)
クルーズ船はどのあたりまで行くんですか?

(田)
通常は南極圏に入る手前あたりが多いですね。もちろん、南極圏に入るコースもありますが。南極大陸に繋がる半島に降り立つというケースが一般的で、その周辺にある小さな島々を巡ることが多いですね。とても美しい風景が広がっています。


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