
1年を通して温暖で、台湾屈指の美食タウンとして知られている台南。約1000軒の廟や旧跡が点在し、縁結びのパワースポットとしても有名です。歴史的建造物をリノベーションしたおしゃれなショップやゲストハウスも急増中。古いタイルや鉄格子をあしらった昔ながらの住宅が多く、冒険心をくすぐります。中心部から少し足を延ばせば、マンゴーのふるさと玉井(ユィジン)や台湾最古の塩田・井仔腳瓦盤鹽田(ジンズージャオワーパンヤンティエン)なども。新幹線を使えば台北からの日帰り弾丸旅も可能ですが、できれば1泊以上宿泊してのんびり過ごしましょう。
【はじめに】2020年6月28日現在、観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方ニュース&レポート』では、昨今の世界情勢をふまえ観光地情報の発信を抑制してきました。しかし、2020年5月31日で「」が終了したこともあり「近い将来に旅したい場所」として、世界の現地観光記事の発信を2020年6月以降、再開することにいたしました。
世界各地のまだ行ったことのない、あるいは再び訪れたい旅先の詳しい情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス禍収束後は、ぜひ旅にお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを、心より願っています。
台南エリアの特徴

■場所・概要
台湾南西部に位置する台南は、人口約188万人の都市。清朝時代は首都だったことから“”台湾の京都”と例えられることがあります。昔ながらの町並みが多く残り、台北ではあまり見かけないローカルグルメとの出合いもたくさん。6月から8月頃までは地元産のマンゴーが登場し、台北よりリーズナブルな価格で味わえます。7~10月は台風シーズンなので注意しましょう。
■台南観光の特徴
清朝、日本統治時代から残る貴重な名所旧跡が点在します。小吃(シャオチー)と呼ばれる手軽に楽しめるローカルグルメ店が多く、食べ歩きにぴったり。台南市内の交通は、バスを中心に、タクシー、レンタサイクルが便利です。台南メトロの工事が計画されていますが、2028年以降の運行開始になる見込み。主要観光スポットを巡るなら、日本語オーディオガイド付きの観光バス(Tainan Sightseeing Bus)もおすすめです。
■アクセス方法
日本からは関西国際空港から台南空港への直行便があります(※新型コロナウイルスの影響により2020年4月現在欠航が続いています)。台北からのおもなアクセスには、①高鐵(新幹線)と台鐵(台湾鉄道)の併用、②台鐵、③バスがあります。
公共交通機関利用で一番便利なアクセスは、①高鐵で台南站(駅)まで行く方法です。台北站(駅)から高鐵・台南駅まで約1時間31分。台南中心部へは高鐵・台南站(駅)直結の台鐵・沙崙車站(駅)に乗り変え約22分、台鐵・台南站(駅)で下車します。乗り換えが少々面倒ですが、電車の本数が多いので安心です。
乗り換えなしで行きたい場合、②台鐵の普悠瑪号(所要時間約3時間6分)もあります。ただし、普悠瑪号は本数が少なく電車によっては時間がかかるので、事前にHPで時刻表を確認しておきましょう。
③バス利用の場合は、台北轉運站(駅)前バスターミナル(台北市大同區市民大道一段209號)から台南行きバスで約4時間20分。バスの本数は多く出ています。安く済ませたい場合や荷物が多い場合は便利です。