セ・リーグ元審判員が語る“プロ野球スーパースター列伝”「ボヤキ抗議に困惑する」

 審判がまず頭に叩き込まなくてはならないのが投手です。球種、クセ、モーションと球団のスコアラーよりも詳しくなります。

 そんな私の中で最も強く印象に残っている投手は、ヤクルトの伊藤智仁投手でした。あの野村克也監督が「江川2世やな」と入団1年目のキャンプの際に絶賛したほどの逸材でした。

 150キロを超えるストレートも天下一品でしたが、ストレートはどんなに速くても目が慣れてくれば、確実にストライク・ボールを見極められます。

 ところが、やっかいなのが伊藤投手の高速スライダーでした。打者の手元で滑るように真横に変化する。まさに、消える魔球でした。

 バッテリーを組んでいる古田敦也捕手でさえ、「キャッチャーだからまだ捕ることはできるけれど、あの球を打者として、打てと言われたら、絶対に無理だ」と語っていたほどです。

 私も伊藤投手が投げる時、投球練習ではバッターボックスがある真横から、球筋と古田捕手が捕球する角度を確認しないと、安心できないほどでした。

 そんな伊藤投手が投げると、試合もさくさく進みますが、なぜか、延長12回を裁いた時よりもはるかに疲れる気がしたものです。

 当時、審判たちをきりきり舞いさせたのは、選手だけではない。審判の判定は絶対であり、抗議は許されない。しかし、監督たちの個性的な抗議は名物でもあった。

 巨人の長嶋茂雄監督は私が記憶しているかぎり、一度もストライク・ボールやアウト・セーフで抗議を受けたことはないですね。本当に天真爛漫で、簡潔に言うとセコくないのです。


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2013年4月11日のスポーツ総合記事

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