藤圭子と「昭和歌謡」の怨念(3)ヘリで営業先を移動したことも

 藤子にとって初代のチーフマネジャーである川岸咨鴻〈ことひろ〉は、半世紀近い芸能稼業で2回だけ頭を丸めたことがある。2度目はアイドル・木之内みどりが「恋の逃避行」で仕事に穴を空けたことへの詫びとして。その前に初めて丸めたのは、71年大みそかのこと。圭子の新曲の「京都から博多まで」(72年1月)のヒットを祈願してのことだった。

「当時、玉置宏さんの司会で日曜の昼にやっていた『ロッテ歌のアルバム』(TBS)ね。あの番組には『今月の歌』というコーナーがあって、どうしてもそこに入れてほしかったんだ」

 元日にプロデューサーを訪ね、丸めた頭で直訴する。その勢いに押されたプロデューサーは「今月の歌」を約束し、1カ月にわたって人気番組のプロモーションにつながった。

 この行動には、圭子のレコード売上げが落ちていた焦りがあったと川岸は言う。

「やっぱり前川清との結婚と離婚はダメージがあったよ。前川の事務所の和久井保代表が『今の時代で言えばジャニーズAKB48の結婚だろ』と言っていたけど、そのくらい藤圭子はアイドルだったんだな」

 いくらかレコード売上げに陰りが見えたとはいえ、前述のように営業などを含めた人気は変わらない。川岸は圭子とともにヘリコプターで営業先を移動したことも何度かあった。

 さらに所属の「藤プロ(後に澤ノ井音楽事務所に改称)」は、代表の石坂が作詞や作曲を手がけ、楽曲の原盤権も持っていたことから金回りも良かった。


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