スポーツ紙が書かないプロ野球“裏相関図”<セ・リーグ編>(3)「戦力よりコーチ人事を優先?」

 昨シーズン最下位に沈んだヤクルトが小川淳司監督を続投させたのは、次期監督最有力候補だった荒木大輔の退団と、宮本慎也の現役引退が重なったからだった。打撃コーチに同期入団の杉村繁を呼び戻すとともに、フロントの推す高津臣吾を投手コーチに入れたのも、まだまだ監督として手腕を発揮したいという意向があるからだ。

 近い将来、ヤクルトの監督は宮本慎也になることが内定している。その時のために、高津を現場復帰させて地ならしをしたいという球団の思惑もある。加えて、野村克也時代の残党である“野村人脈”のコーチ陣は、チームにうまく入り込むことで延命を図り、チームの中枢を担っている。野村──古田(敦也)に批判的なスタッフがいなくなった現在、チーム強化がどこまでできるのか疑問に思える。

 最後に、キャンプを巡ってきた評論家が口をそろえて言うのは、「今年の阪神は上がり目なし」というものだった。FAで久保を引き抜かれ、スタンリッジとの交渉は金銭面で折り合いがつかず、巨人がバカにする新外国人ゴメスを2億7000万円で獲得。さらには、投手の久保の人的補償で獲得したのがキャッチャーの鶴岡一成。誰が考えてもおかしな選手補強だが、その中心で指示を出していたのが、中村勝広GMだった。

「なぜか、阪神はFAで捕手ばかり取っている。藤井彰人、日高剛に加えて、今年は鶴岡。何を考えているのか」(阪神OB)

 中村GMといえば、“北関東グループ”を築き上げ、球団内に君臨している。しかし、弊害を指摘する声もある。


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