
落語家の桂歌丸が4月30日、長寿番組「笑点」(日本テレビ系)の大喜利司会引退を発表。同番組の放送50周年記念スペシャルの公開収録で、卒業が宣言された。ラストショーは、5月22日の生放送となる。4月30日放送の番組平均視聴率は20.4%と、今年最高を記録。番組公式フェイスブックには、卒業を惜しむ声やねぎらいのコメントが殺到した。
「歌丸は『笑点』初回からのメンバーで、同番組の生き字引き。戦後の演芸界をリアルタイムで見続けてきました。しかし、寄る年波には勝てず、昨年6月には腸閉塞で入院しています。一時は体重が34キロまで激ヤセする非常事態に。現場復帰したものの、体調は思わしくなく、現在は車いすで移動している状態です」(芸能ライター)
後任司会については歌丸が不在の間、交代で司会を務めたメンバーの評判から、三遊亭円楽が最有力候補と見られている。その円楽は昨年8月に歌丸が番組復帰した時、「早くこのおじいさんを人間国宝にして、笑点50周年には国民栄誉賞でもあげてほしい」と訴えていた。落語関係者が明かす。
「落語界の人間国宝は、五代目柳家小さん、三代目桂米朝、十代目柳家小三治の3人。欲のない歌丸にはさらさらそんな気はないが、円楽は『桂歌丸を人間国宝にする会』を発足させ、自ら会長に就任しています。インターネット署名サイト『Change.org』でキャンペーンを立ち上げ、10万人の署名を集めて文科省へ提出するつもりでいます」