朝起きると大量の目ヤニが突然出て‥‥そんな経験は誰もが一度や二度はあると思います。目ヤニは、まぶたから出る老廃物であり、通常はまばたきにより涙腺に洗い流されますが、睡眠中はできないため、目じりや目頭を中心に付着します。
では、ここで質問です。目ヤニには、固形のモノとドロドロの目ヤニがありますが、どちらが病気の兆候と言えるでしょうか?
一般的に、涙は目から流れる他に、常に眼球の表面を覆っています。その役割は、眼球の表面を潤すだけでなく栄養を与えたり、雑菌から目を守るなど、さまざまな役割を果たしています。しかし、就寝中にはまばたきの頻度が減少し、涙が“渋滞”を起こして目ヤニになります。
涙の成分は「水」「油」「ムチン」に大別されます。そのうち、油とムチンが外に出て乾いたものが目ヤニです。さらに、目ヤニが涙とともに鼻へ流れ出ていったものが鼻垢、いわゆる鼻くそです。いずれも「睡眠中の正常な新陳代謝」の範囲でもあれば、心配はいりません。
通常、目ヤニはたいていの場合パリパリしており、指でほじると簡単に取れる固形物ですが、粘っこい目ヤニだと「目の病気」の疑いがあります。
目ヤニがドロドロの場合、目に何かしらの炎症が起こり、その炎症をやっつけるために白血球が活躍。死んだカスが膿となり、これが粘っこい目ヤニとなって現れます。
膿っぽい目ヤニが全て重症というわけではありませんが、粘っこい、量が多い、色がおかしい。こうした目ヤニが続く場合、炎症や結膜炎、ドライアイなどの症状が疑われます。