プロ野球「師弟の絆」裏物語 第1回イチローと仰木彬の「唯一無二」(1)「上司と部下」以上の信頼関係

ヤンキース移籍を決意させた恩師の言葉
「立ち止まって後悔するより前に進んで後悔しろ」

 みずから志願し、ニューヨーク・ヤンキースに新天地を求めたイチロー。スーパースターの地位をかなぐり捨て屈辱的な条件をのんだ裏には、その活躍を後押しした故・仰木彬氏のアドバイスが、今も心の奥深くに刻まれていた。

 

 早いもので、仰木彬が他界してから7年の月日が流れようとしている。イチローと仰木の関係をひと言で言うなら「上司と部下」だ。だが、単なる「上司と部下」の関係ではない。

〈人は、最初に自分自身を育て上げてくれた人のことを永久に忘れない〉

 とよく言われるが、まさに2人の関係に最も的確に当てはまる言葉かもしれない。

 仰木という男は「夢を持って将来を見つめている」若者に対して人一倍理解を示した。

 彼のもとからは、野茂英雄、吉井理人(現日本ハムコーチ)、長谷川滋利といったそうそうたる選手が次々とメジャー入りを果たし、大輪の花を咲かせたのも、仰木という存在を抜きに語ることはできない。

 仰木の口癖は「その場に止まるな。やらずに後悔するなら、やってみて後悔したほうが気持ちは燃焼する」ということであった。

 イチローが日本の球界に区切りをつけ、メジャー行きを思い悩んでいる時でも後押ししたのは、仰木のひと言だった。

「同じチャレンジをするならば、若いうちのほうがいい」

 そこには単なる一球団の利害を通り越して、日本球界の存在を世界にアピールしたいという思いが、仰木の心の中で強かったのだ。


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2012年8月31日のスポーツ総合記事

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