プロ野球「師弟の絆」裏物語 最終回 新垣渚と秋山幸二の「捲土重来」(1)

 ところが昨年、その主力2人の活躍で8年ぶりの日本一を果たすと、そのオフは激変が襲った。

 和田がメジャーのオリオールズに移籍。杉内はFAで巨人に移り、ホールトン(33)までが巨人に移籍したのだ。昨シーズン、3人合わせて43勝分の勝ち星が一気に減ってしまう計算だった。

 だが、秋山は泰然自若の構えだった。

「いなくなった人間のことを言ってもしかたない。大隣、岩いわ嵜さき翔(22)、大場翔太(27)の若手の3人に加えて、勝利の味を知っているベテランが必ず復活してくれると思うよ」

 秋山には今シーズン、新垣の復活について勝算があったのだろう。

 秋山の期待が如実に表れていたのは、開幕カードでの新垣の起用だった。第3戦、しかも地元でのオリックス戦でいきなり先発させたのだ。

 その大胆とも言える采配に、近鉄、横浜で優勝経験を持つ権藤博(現中日投手コーチ)の言葉を私は思い出した。

「開幕カードの第3戦目がいちばん神経を使う。開幕2戦を連敗したら、連敗ストッパーとして使わなければいけないし、一勝一敗だったら勝ち越しで遠征に出たい。連勝で来れば、弾み役だ。周りからは単純に(先発を)振り分けているように見えるだろうが、チームに勢いをつけるために大事な試合ですよ」

 だが秋山は、あえてその大事な場面で新垣を起用したのだ。ソフトバンクの高山郁夫投手コーチも、「オープン戦で結果(5試合で防御率0・57)を出してくれていたけど、大きな賭けであったことは確かだった」

 と漏らしたほどだった。

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2012年9月21日のスポーツ総合記事

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