廃虚のラブホテルは盗んでいい

 司法ジャーナリストの長嶺超輝氏が「特に許せない」と憤るのが、埼玉の振り込め詐欺団の犯行だ。

 震災以前から振り込め詐欺を行っていたグループは、震災に乗じて被災者特例措置を悪用。不正に口座を開設し、インターネット上に、メッセージをアップして義援金を募ったのだ。

 さらに、義援金だけでは飽き足らず、岩手県大船渡市の郵便局へ行き、本来、津波被害者が受けられる緊急融資も受けていたというから、どこまで善意をしゃぶり尽くすのかと言いたくなる。長嶺氏が語る。

「裁判を傍聴していると、そういった善意につけ込む犯罪や、ノリで行われる犯罪が多く、あちこちの裁判所で『人としてどうなのか』という話が出てきます。法律以前の話ですよ」

 これは被災地を付け狙う犯罪者に限ったことではなく、「加害者と被害者が被災者同士」という犯罪にも見られる傾向だという。

 津波に襲われた仙台市若林区で、被災したものの建っている家に侵入し、液晶テレビやスノーボードなどを盗んだ20代の男性6人組の犯行。うち1人は、実家が津波被害にあい1人暮らしを始めた直後だったという。他にも、被災したラブホテルから転売目的でテレビやロデオマシンを盗んだ男たちもいた。仲間に持ちかけた男はこううそぶいたという。

「(ラブホテルは被災して廃虚になっているから)盗みじゃないから大丈夫」

 被告が被災者の場合、理解しがたい犯行動機の数々に、長嶺氏も首をかしげることもたびたびだとか‥‥。


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