
突然だが「鬼殺の剣」をご存知だろうか? 念を押すが、「鬼滅」ではなく「鬼殺」。「刃」ではなく「剣」である。
実はこれ、4月24日にテンナインという韓国のゲーム会社からリリースされたモバイルゲームである。「鬼滅の刃」ではないのか、と誰もが思うタイトルである。似ているのはタイトルだけではない。タイトル画面、ロゴ、キャラクターのデザイン、さらには「主人公の少年が、鬼に家族を殺されて鬼狩りの旅に出る」という設定まで酷似していたのだ。
もちろんこのゲーム、“本家”の許可を取って作られたものではない。すでにパクリだったことが立証されている。
「あまりの酷似ぶりにネットでは話題騒然。本家と異なる部分を探すほうが困難なほどで、盗作を超えた“トレース疑惑”が浮上。指摘を受けた制作会社は『鬼たちと戦う世界観と、キャラクターが和服を着ているという点で似ていると判断されたようだ』と疑惑を否定していたようですが、鬼滅は韓国でも大人気のコンテンツ。韓国のファンからも『世界観が台無しだ!』と、猛烈なバッシングが巻き起こったことで、制作会社は一転して、『本作について巻き起こっている問題について謝罪します』との声明とともに4月29日のサービス終了を発表。リリースからわずか5日で消滅することになりました」(韓国事情に詳しいジャーナリスト)
このパクリ騒動でにわかに浮上したのが、韓国映画「パラサイト 半地下の家族」の盗作疑惑だ。「パラサイト」はカンヌ映画祭でのパルム・ドールを受賞し、アメリカのアカデミー賞でも作品賞をはじめ4部門を受賞した、近年の韓国映画を代表する作品だが……。
なぜヒロアカはパクらなかったのか?