
新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を受けて、政府が推進してきた観光需要喚起策「GoToトラベル」についに“待った”がかかろうとしている。
11月22日には新規感染者数が全国で2168人にのぼり、5日連続で2000人を超えた。これを受けて菅義偉首相は、感染拡大地域への旅行の新規予約を一時停止するなどの措置を導入すると発表し、部分的にだが「GoToキャンペーン」の見直しを迫られている。
そんな中、コロナとは別に「梅毒」も流行しているという。梅毒とは性感染症の一種で、皮膚、筋肉、骨の組織を破壊するといわれている病気だ。
「読売新聞オンライン」によれば、特に秋田県で梅毒患者が急増しており、今年の患者数(11月8日現在)は70人。これは前年の28人を2倍以上も上回る数字で、統計が残る2006年以降で最多を更新。梅毒患者のうち8割は、恋人や配偶者などがピンク店を利用していたため感染したという。
「現在、秋田県に限らず、いくつかの地域では梅毒患者が増えつつあると聞いています。その理由として考えられるのは、GoToキャンペーンによって、観光地や飲食店だけでなく、ピンク店を利用する人も増えたからでしょう。梅毒の初期症状としては、口唇などの感染部位に硬いしこりができます。それを放置し続けると、皮膚の一部に炎症が起こり、骨や筋肉、臓器にも硬いしこりや腫瘍ができて細胞を破壊。かつて『鼻がもげる』と言われたのは、鼻の骨がとくに破壊されやすいためで、最悪のケースでは大動脈瘤形成や大動脈破裂、神経障害などの症状を引き起こし死に至ることも…。梅毒が恐ろしいのは、10年以上体内に潜伏して徐々に体を蝕んでいくことです」(都内病院の医師)