西島秀俊を「事務所の先輩」と呼ぶ“元子役・伊藤淳史”の巧みな存在感

西島秀俊を「事務所の先輩」と呼ぶ“元子役・伊藤淳史”の巧みな存在感

 一般人にも知られるようになった「バーター」という芸能界の業界語は、本来の意味とは違った意味で広まっている。「バーター」とは「束」を逆さに“業界読み”した言葉で、本来は同じ事務所に所属するタレントや俳優などを「束で起用してもらう」ことを意味する。しかし、メインが張れるタレントや俳優を事務所が製作サイドに渡す“交換条件”として、名前も知られていないような新人も一緒に起用してもらうことを「barter=バーター」だとしてこの言葉を使っている人が少なくない。

 3月30日、31日に放送された2夜連続スペシャルドラマ「名探偵・明智小五郎」(テレビ朝日系)では、「名コンビ」と呼ばれる西島秀俊伊藤淳史が明智小五郎と小林芳雄として出演した。

「これぞバーターの見本と言えるかもしれません。西島と伊藤は同じ事務所に所属する俳優で、30日放送の第1夜で犯人役を演じた奥貫薫もまた同じ事務所に所属しています。伊藤も奥貫も新人ではありませんが、本来の意味での“束で起用”されたことは明らかでしょう。このドラマにはこれまでにも西島との共演が多い、石田ゆり子や香川照之も出演しているため、伊藤も石田や香川と同じく、西島と共演頻度の高い俳優として見えるのかもしれません」(芸能関係者)

 1988年から1990年にかけて「とんねるずのみなさんのおかげです」(フジテレビ系)の「仮面ノリダー」コーナーで「チビノリダー」を演じていた伊藤。1990年にスタートした裏番組の「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)にも第2シリーズまでレギュラー出演していた人気子役だった伊藤は、西島よりはるかに芸能界入りは早い。しかし西島を「事務所の先輩」と呼び、悪びれることなく常に一歩下がって西島を立てる様子からは、伊藤の人柄のよさがひしひしと伝わってくる。名優ゆえ「西島のバーター」ではなく「名コンビ」に見えるということなのかもしれない。

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