バフェットの投資術は、「投資に興味はあるけど、なかなか時間がなくて」という人にも適した投資といえます。本書には、こうした投資術に加えて、財務諸表や企業情報の読み解き方や、「マネー哲学」ともいわれる普遍的な考え方も盛り込まれています。投資のノウハウはもちろん、社会人の教養として役立つ内容になっております。
数字に強い中田花奈さんにのせられ、講義内容はどんどん難解に?! 編集者からストップがかかる一幕も
「投資」というと、ハードルが高いと感じる読者もいるかもしれません。今回、濱本氏から特別講義を受けた中田さんも「バフェット」や「財務諸表」は、ほとんどはじめて聞くという段階からスタートしています。
濱本氏は「アイドルへの講義なので、なるべくわかりやすく」を心がけたそうです。しかし、中田さんは、予想以上にすらすらと内容を理解し、講義はきわめてスムーズに進行しました。中田さんは数字に対する好奇心が強く、鋭い質問を投げかけてくることもしばしば。その結果、微分の話に展開するなど、講義内容はどんどんレベルアップし、当初企画した「バフェットの入門書」を逸脱した難解な講義となってしまい、「こんなに難しい専門的な内容の本では売れない!」と、編集者がストップをかける一幕もありました。
本書の制作を通じて、濱本氏は中田さんを、「『聡明」という言葉がぴったりなほど知的で数字に強く、また、ときには忍耐強く理解を深め、生徒役の立場から、本書のわかりやすさを実現するうえでも、大きな存在感を示してくれました』と賞しています。