「文藝」増刷なぜすごい?

文芸雑誌の『文藝』2019年秋季号が増刷となり話題となっています。この雑誌が増刷となったのは1933年の『文藝』創刊号以来はじめての快挙です。これは出版業界においては大きなインパクトがあったと言われています。なぜこれほどすごいのでしょうか。



買い切りではない
まず雑誌を含めほとんどの出版物というのは買い取り制ではありません。出版社が作った出版物を取次会社を通じて全国の書店やコンビニエンスストアに配本し、売れない場合は返本されます。文芸誌の場合はほとんどの書店を対象にしているでしょう。さらには全国の図書館などの文芸誌を購読している施設ですね。

戻ってくる
文芸雑誌が売れて在庫がないといっても返本される分があります。返本された場合は、出版社はその分の代金を取次会社に支払う必要があります。これは、もともとすべての本が売れた前提で支払われた料金から返本を差し引くので、多く支払われた分を返すといったニュアンスが適当でしょう。あまり多く増刷してしまうと返本がかえって増えてしまうといった事態も起こりかねません。その分、増刷には慎重にならざるを得ないのです。

売れている証拠
それでも今回、増刷が決断されたというのは、それだけ売れている、注目度が高いといった証拠なのだと言えるでしょう。

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