書評の深みを知る

書評と呼ばれる行為があります。英語だとブックレビューとなるでしょうか。本の内容を紹介したり、感想を述べたりするものです。書評は文章を書く上で訓練となります。

なぜ書評が訓練に?

なぜ書評が文章を書く訓練になるのかといえば、書評は本の全体の内容を把握して、それを限られた文字数で表現する必要があります。原稿用紙100枚の本を、原稿用紙2枚の分量で紹介する時に、文章をまとめる能力が問われるのです。さらに単に文章を要約するだけでなく、そこに自分の意見を入れる必要もあります。いわば複数の作業を限られた文字数内に落とし込む必要があるため訓練となるのです。

興味範囲の広さをしる

さらに書評は著者の興味の範囲の広さを現すバロメーターとなります。特にライターとして書評の依頼を受ける人にとってはその人の得意ジャンルがあります。日本文学が得意なのか外国文学が得意なのか、ノンフィクションが得意なのかという風にです。柳下毅一郎による『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)は、著者の興味の範囲の広さがうかがえます。著者の得意分野である映画や、SF、翻訳文学といったジャンルはもちろん、サブカル系の書籍から、悪趣味本、果ては特殊漫画家の根本敬まで。もはや何でもアリといった様相ですが一冊にまとまってみると、その人の興味が浮かび上がって来るのが興味深いです。

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