デング熱、バンコクで加速度的に流行、タイの感染者は前年の3倍、死者3・6倍

デング熱に感染したタイの人気男性俳優(35)が治療の過程で左足の一部を切断。今も予断を許さない状況が続くなど、タイ国民の間でデング熱への警戒心が高まっている。タイ保健省によれば、今年はデング熱が大流行しており、11月17日時点の感染者は11万1826人で昨年の3倍。このため同省では民間にも協力を求め対策に本腰を入れている。 デング熱は例年、タイの大半の地域が雨季となる5月から10月にかけて感染者が増加する。ただ今年は11月17日時点の感染者数が、前週からわずか1週間で4262人増加。この25%がバンコクで感染するなど、バンコクでの感染者が急増している。10月11日から11月7日までの累計でも人口10万あたりの感染者はバンコクが54・69人と全都県中2位(総感染者は3114人)となっている。なお、トップはチャチュンサオ県で56・69人。また今年1月7日から11月17日までの10万人あたりの感染者累計ではラヨン県が508・01人で最多となる(同3426人)。 デング率の致死率は1%以下とされるが、11月17日時点で108人が死亡。昨年の3・6倍を記録した。 今年は蚊の発生が多いため、バトンミンのラケットに似た電気蚊取り機の売れ行きが非常によく、特設コーナーを設ける量販店も少なくない。保健省疾病予防局では、小売店・工場・学校・大学・医療施設に協力を求め監視体制を強化、ボウフラの発生源の消毒を徹底する。 デング熱はウィルスを持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることで感染。潜伏期間は3~15日で、発熱・頭痛が突然襲ってくるのが特徴だ。感染者の多くは、10歳以下の子供でほとんど症状の出ない感染者もいるが、重症のデング出血熱に進行した場合には致死率が高まる。そのため、発症から5日に治療を開始することが重要となる。 なお、解熱・鎮痛剤のアスピリンを使用した場合、症状を悪化させるので注意が必要だ。特効薬はなく、予防方法は蚊に刺されないようにするしかない デング熱ウィルスは1型から4型に類別できる。一度感染すると同じ型のウィルスに対しては免疫を持つが、それ以外の型には感染する。しかも、2度目以降の感染は重症となるケースが多いようだ。タイに長期滞在している日本人女性は1型から4型まですべて感染したが、3度目が最も症状が重く、瀕死の状態だったという。 なおデング熱ウィルスを媒介する蚊は昼間活動するため、昼寝中の子供が感染することが多い。

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