ブームはいまだ衰えておらず、レイドバトル(複数人で協力してボスポケモンを倒すバトル)が行われるジムの周りには多くのトレーナーが集まっている。3周年を記念して、記者とポケモンGOの思い出も交えながら、その歴史を振り返ってみたい。
●大ブームが巻き起こった2016年夏 街中に人が溢れかえった
2016年7月22日の午前中。その瞬間は突然やってきた。
最初にゲットしたポケモンはピカチュウだった。本来はオリジナルのゲームと同じくヒトカゲ、フシギダネ、ゼニガメの御三家からパートナーを選ぶのだが、あるルーティーンを経ると選択肢になかったピカチュウが出現するという裏技が事前にリークされており、それが本当か試してみたかった。
今では起動する機会は減ったが、ポケモンGOはAR(拡張現実)で出現したポケモンと現実の風景を重ねることができるのも魅力だった。
これはちょっとした自慢になるが、当時記者が住んでいた家は三つのポケスポットと被っており、ちょっとしたポケモン天国だった。部屋の中には昼夜問わず、さまざまなポケモンが出現し、寝る間もなかった。ベッドの上に、机の上に、ときには風呂場に出現するポケモンにひたすらモンスターボールを投げまくった。
●“一人”から“みんな”で遊ぶゲームにアップグレード
夏を過ぎた頃には、すでにリタイアしてしまったユーザーも大勢いたが、いくつかのアップデートが行われた。
ゲーム内で初めてのイベントが開催されたのもこの頃。初回はハロウィンイベントで、ゴーストやエスパーポケモンが街中に溢れかえった。レアポケモンも頻繁に出現する大盤振る舞いで、ポケモン収集が大いに捗った。
年を明けた17年2月には、いよいよ第2世代のポケモンが実装された。
1周年を目前にした6月には、ポケモン収集と並ぶゲームの柱になるレイドバトルが実装。これはジムに出現したボスポケモンを他のプレイヤーと協力して倒す新ミッション。9月にはEXパス(招待券)をもつトレーナーだけが参加できるEXレイドバトルなども開始された。
それまでポケモンGOはソロプレイが基本だったが、レイドバトルの登場で家族、友達、あるいは赤の他人と一緒にプレイできるゲームに進化を遂げた。
17年秋から18年冬にかけては、第3世代のポケモンを追加。現実世界とゲーム内の天候がリンクすることで、出現するポケモンが変化するシステムが導入したり、特定のポケモンが大量発生するコミュニティ・デイ(毎月一度開催)を開催したり、ポケモン収集の幅も広がった。
18年6月には多くのユーザーが待ち望んでいたフレンド機能とトレード機能が実装された。これまでは自分でポケモンを捕まえる以外に図鑑を更新することはできなかったが、この新機能によって友人とポケモンを交換することでレアなポケモンをゲットできるようになった。
第4世代のポケモンの実装を開始した10月には、個人的に一番期待していた「いつでも冒険モード」が追加された。これはゲームを起動していなくても歩行距離を記録・計測できるというモード。ポケモンGOは位置情報を利用するゲームゆえに、起動しているだけでかなりバッテリーを消費する。
相棒のアメを獲得したり、タマゴを返したりするには数kmを歩かなくてはいけないので、バッテリーの消耗は相当なものだ。記者はこの時期、ポケモンGOから離れかかっていたのだが、このモードのおかげで細々と継続してプレイすることができた。
12月にはポケモンの醍醐味の一つであるトレーナーバトルが実装された。フレンドや他のトレーナーと対戦することができ、バトルでは貴重なアイテムを報酬として獲得できる。今年7月には一部仕様が変更され、ゲーム性が増すなど進化をみせている。
後半はやや駆け足になってしまったが、ポケモンGOが3年間で絶え間なくアップデートを繰り返し、コンテンツとして奥深さを増していることはお分かりいただけたと思う。大きな更新に絞ってピックアップしたので、細かいものを含めるともっと多くの仕様変更・機能追加があることを追記しておきたい。しばらく遠ざかっている人はぜひ久しぶりにアプリを起動して、その進化を確認してみてはいかがだろうか。(BCN・大蔵 大輔)
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