「当社には、技術革新や品質を追求する姿勢、進化させていく向上心が根付いている」と、同社の根底にある考え方を語るピーターセン氏。こうした精神は、隅々まで掃除することができるDの形をした本体デザイン(Dシェイプ)や、障害物を避けながら効率的に掃除するためのレーザースマートナビゲーションなど、新技術を積極的に開発・採用してきた実績にあらわれている。
常に新しいものを求める姿勢は、製品の機能にもあらわれている。
ピーターセン氏は、「最新の機能を積極的に取り入れ、更新を続けていることから、決して価格は安くない。それでも、北米2位のシェアが示す通り、価格に見合った性能であることは間違いない」と、自社の製品に自信を持つ。背景には、同社がいち早く導入した機能を他社も後から導入している実態がある。
例えば、ミドルレンジ以上のロボット掃除機なら当たり前になっているスマートフォン(スマホ)連携。最初に取り入れたのは、ネイトロボティクスだ。スマートスピーカーとの連携で音声コントロールを実現したのも同社が最初だった。さらに、大手ロボット掃除機メーカーのiRobot(アイロボット)が海外で発売した新製品は、本体がDの形になっている。「後を追われるということは、当社の発想や選択が間違っていない証拠」と、ピーターセン氏は冷静だ。
他社の動向に目を向けつつ、「今後も新しい技術や機能を求めていく」と、初心を忘れず、ユーザーにとって便利な新機能を模索する姿勢は崩さない。
※このインタビュー記事は、2019年7月30日の来日時に取材したものです。
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