総務省統計局は10月8日に、「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について(2人以上の世帯)」の結果を発表した。
 2019年8月の2人以上の世帯におけるネットショッピングの支出額は「1万5143円」となり、1年前の18年8月と比較して名目12.9%の増加となった。
期間中に一度もネットショッピングを利用しなかった世帯を除くと、ネットショッピングの支出額は「3万5362円」で前年比4.2%増にとどまったが、やはり前年を上回った。なお、ネットショッピング利用世帯の割合は48.2%と、前年に比べ、3.3ポイント増加した。
 17年1月以降のネットショッピングの支出額の推移をみると、毎年、クリスマスやお正月などのイベントが多い12月は大きく跳ね上がっており、今年は前年を大きく超えそうだ。
 対前年名目増減率に寄与した主な項目としては、「旅行関係費」(名目寄与度2.40%)、「家電」(同1.82%)が上位に入った。特に家電は、名目増減率は39.4%と高く、10月1日の消費増税前に手に入れようと駆け込みが一部で発生した結果だと推察される。
 「家計消費状況調査」は、世帯を対象に購入頻度が少ない高額商品・サービスの消費や、ICT関連消費の実態を毎月調査しているもので、調査結果は個人消費動向の分析のための基礎資料や、日本の景気動向を把握するための基礎資料として用いられている。

※図表の単位は支出額は円、割合は全て%
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