古野電気は、準天頂衛星みちびき4機に完全対応した災危通報受信機「QZ-DC1」を開発した。今回、車載向け品質基準をクリアした安定品質が認められ、NTTデータが取り組む防災情報伝達システムに採用された。


 QZ-DC1は、みちびきの災危通報で配信される防災情報(防災機関から発表される地震や津波発生時の災害情報など)を受信するGNSS受信機。GNSSアンテナと電源を接続するだけで、地上の通信ネットワークに依存することなく、簡単に災危通報を取得できるパッケージ商品となっている。
 受信した信号は、減災コミュニケーションシステムを介した屋外スピーカーや戸別受信機をはじめ、電光掲示板やデジタルサイネージなどで活用が期待されている。また、NTTデータが提供する「減災コミュニケーションシステム」の一部として、みちびきから配信される災害・危機管理通報サービス(災危通報)を自動配信する伝達機能の核に採用される。
 減災コミュニケーションシステムは、自治体から住民に向けて防災などの情報を伝達するシステム。携帯通信網、緊急速報メール、LPWA網を活用して多様に情報伝達を実現する。
今回、NTTデータは災害が激甚化するなどして地上のネットワーク回線が停止した場合でも、屋外スピーカーとQZ-DC1とで、人の操作を介さず、独立して最新の防災情報を配信する仕組みを新たに構築した。
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