昨今、キャッシュレス化と合わせて盛り上がっているのが、手のひらサイズで過不足なく使えるスマート財布。その中で今回紹介するのは、2019年8月にクラウドファンディングを開始し、4400万円の資金を集めた「Tenuis3」だ。
同製品は超薄型財布「Tenuis」シリーズの最新モデル。新型コロナウイルスの影響などで出荷が遅れていたが、ようやく届いたので使い勝手を確かめてみた。

 Tenuis3のサイズは、名刺ケースよりやや大きめといったところ。耐久性の高い帆布とヤギ革を組み合わせて作られている。表面は、ラフな質感で、傷やスレがあまり気にならない。むしろ使い込んでいけば、独特の味が出てきそうだ。

 厚さはわずか6mmで、一見すると収納力が高そうにみえない。中を開けてみると、2列のカードホルダー、ファスナー付きのコインポケット、お札を入れるメインポケットがある。構成はそこまで普通の財布と変わらない。
 現在、使用している長財布と並べてみた。面積は約半分。今回は、この長財布に入っている中身がどれだけTenuis3に収まるか検証してみる。
まずは、紙幣5枚をメインポケットに収納してみた。横のサイズ感は、かなりギリギリ。しかし、無理なく収まった。枚数的には、もう少し入りそうだ。
 続いて、コインポケット。こちらは、中にちょっとした工夫がある。
中央部に仕切りがあり、コインが固まって厚みが出るのを防いでくれるのだ。手元にある9枚の硬貨を入れてみたところ、余裕で収納可能だった。コインの位置が偏っているというときには、軽く振ると均一になって厚みを抑えることができた。
 ぱっと見で収納できるのか、心配になったのがカードホルダー。「カードってこんなに小さかったかな」と不安になるほどの幅しかない。実際に収納しようとすると、かなりキツく感じる。
しかし、革が思いのほか柔らかくて、先端がはまるとするすると入っていった。
 1枚目は緊張したが、最終的に6枚のカードが収まった。ただ、取り出すのは通常の財布と比べると、やはり固い。4枚程度に抑えると取り出しがずいぶんと楽になったので、キャパギリギリで使う必要はないかもしれない。もっとも時間の経過で革がより柔らかくなれば、使い勝手も向上していきそうだ。
 Tenuis3には、実は隠し要素がある。
それがメインポケット内の隠しポケット。左右にそれぞれカード1枚と鍵一つが入るように設計してある。ふたも付いているので、うっかり落ちてしまう心配もない。カードは交通用のICカードなどを入れると便利だろう。
 もともと使っていた長財布の中に入っていたものだと、紙幣(5枚)と硬貨(10枚)が無理なく収まった。カード類については、6枚+1枚(ICカード)が限度なので少し削る必要があったが、最近はスマートフォン決済で財布を取り出す回数も減りつつある。
本当に必要なものだけを厳選すれば、日常生活でもメイン財布として活躍しそうだ。(BCN・大蔵大輔)
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