●結果的に家族からの呼びかけを無視?
ヘッドセットでビデオ会議やオンライン呑み会をしていると、耳に負担が明かるばかりか、家族の声が届きにくくなる。新型コロナ禍で見えてきた新しい問題だ。テレワーク中ならまだ仕事なので仕方ないと諦めてもらえるが、オンライン呑み会ではそうはいかない。聞こえなければ、家族からヘッドセットを外されるという“強硬手段”に出られたり、注意されたりすることもある。
自分ではそんなつもりがなくても、結果的に家族からの呼びかけを「無視してしまう」という環境が生まれている。家の中では、ヘッドセットはつけても外しても、“耳が痛い”というわけだ。
●ネックスピーカーならではのメリット
しかし、ネックスピーカーなら、そんな悩みも解決してくれる。物理的に耳をふさがないので、オンライン呑み会中でも家族から呼びかけられたら反応できるからだ。なかでもシャープのサウンドパートナー「AN-SS2B」は、価格と性能のバランスが丁度よく、さまざまな便利機能を搭載。記者が以前、使ったことのある従来機種から進化している点も多く、使いやすくなっている。
AN-SS2Bは、88gと肩掛け型としては軽量な製品。装着すると首や肩にフィットし、落ちる心配もない。生活防水(IPX4相当)を備えており、洗い物をしながらでも水しぶきを気にすることなく使用することができる。
設定も簡単で、電源を入れればペアリングの準備が完了する。ペアリングの方法などは音声でナビゲートしてくれるので、迷わないだろう。
使ってみて初めに驚いたのは、音質と音量が向上していることだ。
●軽い音漏れ気にならず
首元にスピーカーを掛けている格好なので音漏れが気になりそうだが、家の中ならそれほど気にならなかった。家族にも協力してもらい確認すると、自分にはしっかり音声が聞こえるほどの音量でも、隣の部屋なら筆者の話し声しか聞こえなかったという。住んでいる家の設計にもよるが、深夜にこっそりとゲームや映画、オンライン呑み会を楽しむにはピッタリだ。
●通話も快適! テレビとの接続性もアップ
通話も可能で、テレワーク時のビデオ会議では、耳に負担をかけることなく鮮明な音声で会話することができる。また「クリアボイス」機能を搭載しているので、人の声がクリアな音で聞ける点は、今のタイミングでは、なおさらうれしい強みだ。着信を確認したら、再生・停止ボタンを押せば応答することができる。
テレビとの接続方法は、従来機種より簡単。Bluetooth送信機が独立しているほか、コードも長いため、テレビの脇に置きやすい。テレビと送信機のUSB端子とオーディオ端子をケーブルでつなぎ、本体とペアリングするだけで使えるようになる。
●音質以外の課題
このように進化した点は多いが、機能が多くなったことで、どのボタンを触っているのかがわかりにくくなってしまったという難点もある。例えば、再生・停止ボタンのつもりで「クリアボイス」ボタンを押してしまったこともあった。ボリュームの調節はAN-SS2Bでもわかりやすいが、従来機種に採用されていた、触感でプラスとマイナスが分かる設計は親切だったように思う。とはいえ、使っていくうちに、慣れてくるだろう。
AN-SS2Bは、すでに家電量販店で予約受け付けを開始している。
【関連記事】
ネックスピーカー入門におすすめ! シャープの超軽量モデルを試す
スマホの音声が耳元でくっきり、ウェアラブルネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー」
外出自粛でテレビ買い替え促進、4Kテレビ販売は前年比1.2倍に
テレビの音を手元ではっきり聴けるスピーカー、サンワサプライから
近未来デザインの球体ワイヤレススピーカー「Gravastar」、日本上陸が決定